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ウェアラブル端末の用途に関する最新のアンケート結果が発表された。

リクルートテクノロジーズが2月、20代〜40代の男女2,208名に対しウェアラブル端末の使用用途に関するアンケートを実施し、その結果が発表された。まず、「ウェアラブル端末に興味があるか」については、男性は44.0%(485名)、女性は27.6%(305名)が「興味がある」と回答し、男性が女性を16.4ポイント上回る結果となった。以下は、ウェアラブル端末に「興味がある」と回答した男女447名に対してさらに行った、ウェアラブル端末の用途に関するアンケートの結果だ。

プレゼントするときに、最も重視するのは?


「知人にウェアラブル端末をプレゼントするとした場合、最も重視するポイント」を聞いたところ、「アクセサリーのような自然なデザイン」という回答が38.9%で1 位となり、「使える機能の豊富さ」や「電池が長持ちする」などの項目を上回った。ウェアラブル端末を単なるデバイスとしてだけではなく、「ファッションの一部」として認識している人が多いといえそうだ。

「ウェアラブル端末を利用したい生活エリア」については、1位が「街中」、2位に「電車」、さらに「駅」・「職場・学校」・「公園」と続く結果となり、トップ5がすべて外出先という結果になった。

ウェアラブルに期待する用途は男女で異なる

ウェアラブル端末に期待したいアプリ

「ウェアラブル端末に期待したいアプリ」については、男性は「仕事で役立つアプリ」「通勤中に使えるアプリ」など、ビジネス用途を期待している一方、女性は、「運動や健康をサポートするアプリ」「家事
に役立つアプリ」などといった、家庭での使用やヘルスケアに関わる用途を望む傾向が見られる結果となった。

今後のウェアラブルは、男性には「ビジネスシーン」、女性には「家庭や普段の生活シーン」において自然に溶け込むようなデザインや使い方が好まれるだろうと考えられる。

リクルートテクノロジーズの取組み

今回このアンケートを実施したリクルートテクノロジーズでは、ウェアラブル端末やスマートデバイスを初め、最新技術を用いた独自の研究開発を行っている。既存の技術を使ってシステムを開発・運用するだけでなく、新しい技術を開拓したり次のトレンドをいち早く察知したりする中で、本来のサービスに活かせるソリューションを生み出すことが重要であると考えているという。

最近では現役女子大生と共同でアクセサリー型のウェアラブル端末を開発したり、昨年3月には最新技術を実用化した未来レストランを実施したりと、「先端技術の実用化」の可能性を探るさまざまな実証実験を実施している。

【女子大生がデザインした、オシャレな新型ウェアラブル発表会を開催】

新型ウェアラブル端末の発表会の模様と発表された新型ウェアラブル端末の数々

3月17日、新型ウェアラブル端末の発表会および体験イベント「私たちがプロデュース!〜女の子のためのスマートアクセサリー」がメディア関係者向けに実施された。「女性がアクセサリー感覚で身につけられるウェアラブル端末」をコンセプトに、リクルートテクノロジーズが独自に開発したウェアラブル端末を、「Rikejo 製作所by 講談社」所属の現役女子大生がデザインしている。発表されたどのデバイスも、普段の生活で便利に利用できる機能とアクセサリーとしてのオシャレな概観がしっかりと両立しているのが印象的だった。

【ウェアラブル端末で未来レストラン】

最新のテクノロジーを活用するとどんなサービスが実現できるのか、レストランを題材に実験検証が行われた。
スマートグラスを通じて目の前の空間にARメニューを表示されたり、手元のスマートフォンでメニュー表示から会計まで実現、Kinectで手の動きを認識して注文、といった顧客向けサービスの他、スマートグラスの顔面認証により顧客のプロフィールや過去の注文を表示させる等、店員によるサービス向上を目的とした活用法も紹介された。

【女性向けウェアラブルデバイス「Lily(リリー)」を開発】

昨年6月、女性をターゲットにしたデバイス「Lily」を開発した。 デザイン性を高める一方で機能はシンプルに抑えられており、スマートフォンと連動させ、“着信がきたら振動する”・“スマートフォンを置き忘れたらランプが光る”などの機能が実現されている。上記3月17日のプロジェクトではLilyの機能をベースに、「女性が身につけたくなるようなデザイン性」をさらに追求することが目標とされた。

ReadWrite Japan編集部
[原文]