その生活習慣、目に良い? 悪い?

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 仕事でパソコンの画面をずっと見ていて、目に疲れが溜まっている…。そんな悩みを抱えている人は多いはず。パソコンやスマートフォンは便利ですが、その変化にともなって、体のケアも重要になっています。

 今野清志さんが執筆した『目がよくなって心も体も超スッキリ!』(三笠書房/刊)は、そんな現代の悩めるビジネスパーソン向けに、目のケアの方法を教えるための一冊です。
 今回は今野さんの本書についてお話をうかがうとともに、私たちの生活習慣について今野さんの視点から「良いか悪いか」について判定してもらいました。
(新刊JP編集部)

■ 暴飲暴食
今野: 食べすぎは良くないですね。暴飲暴食は気道、食道を痛めつけるし、血流が目に影響します。よく腹八分目と言いますが、それは当然ですね。
お酒については「飲み過ぎないように」というアドバイスをします。飲み過ぎてしまうと、その分だけ分解する酸素が必要になります。目の病気は酸素の欠乏が一番の原因なのに、アルコールを分解するために酸素が使われていたら、目に栄養がいかなくなってしまいます。だから、飲み過ぎはあまり良くないという結論ですね。

■ 夜更かし
今野: 当然良くありませんよね。睡眠不足はホルモンバランスが崩れる原因ですし、自律神経も乱れます。現代は夜中まで起きている人が多いですし、コンビニも24時間営業をしていますが、こういった社会の変化による体への影響は少しずつ出てきます。じわじわと悪くなっていく。
この本では、午前0時には寝ることを勧めていますが、成長ホルモンの分泌量にも影響してきますから、できれば午後10時から午前1時くらいには眠るといいでしょう。それを無視し続けると、体のいろいろなところに影響が出てくる。人間の体は無理したぶん、必ずツケが来ます。

■ テレビを観る
今野: これは日本の住宅事情にもよるところがありますね。すごく狭い部屋に、大きな画面のテレビを置いている。6畳の部屋に42型とかね。これはさすがに近すぎますよ。離れていればいいんだけど、そういうわけにもいかない。
部屋に合ったテレビの大きさがいいのですね。どうして大きいテレビだと刺激が強くなりますから。

■ カラオケに行く
今野: カラオケは目に良いですよ。お腹いっぱい空気を吸って、大きい声で歌う。腹式呼吸をするのはいいことです。酸欠状態になっている人はカラオケに行って、思い切り抑揚のある歌を熱唱してください。また、単純にストレス解消にもなりますね。
ただ、カラオケルームは密室ですから、煙草の煙などが充満している場合は環境的によくありません。空気の入れ替えは必須です。

■ 休日を丸一日、家で過ごす
今野: 人間は体を動かすことで、機能を調整します。だからなるべく動かしたほうがいい。疲れを取る方法は、動くことですから。軽いトレーニングやエクササイズをしてリラックスをするんです。
外を散歩するくらいのことでもいいでしょう。一歩出るだけでも、目にいろんなものが映りますからね。新鮮な景色を目に入れることだけで、疲れの解消になります。

■ お風呂に入る? シャワーに入る?
今野: これは両方ですね。シャワーは皮膚への刺激を通して、交感神経の活性化につながります。お風呂はゆったり浸かることで血流が良くなります。それに、癒しにもなりますよね。だから両方とも良いといえます。
仕事が忙しくてシャワーだけで済ませてしまう人も多いですが、そういう人も、たまにはお風呂に入ったほうがいいと思いますよ。

■ ドライアイのため目薬を頻繁にさす
今野: 頻繁にさすのはあまり良くないでしょう。また、目薬だけで済まさず、運動して血流を良くするなどして、根本的な改善を図るべきです。目の周辺のマッサージもいいでしょう。
目の不調と運動はあまり結び付かないという人は多いですが、そもそも目の器官は内臓と密接な関係があるといわれています。目の不調の根本を探ると、体の変調が原因だということもあるので、心当たりがないか考えてみてください。

(了)