ロゴが消える? - アバクロンビー&フィッチ
 - Hannes Magerstaedt / Getty Images

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 アメリカで売り上げが落ちているアバクロンビー&フィッチが新販売戦略を打ち出し、その一つがロゴをつけないことだとBloombergが報じた。

 「デブはお断り」「かっこいい子たちをターゲットにしている」と公言してきたアバクロのCEOマイク・ジェフリーズは、投資家から最近の売り上げの不調を非難されてきたという。そのため、古いやり方を見直し、新しい世代のティーンエイジャーにアピールするブランドになるようイメージを一新するつもりだとインタビューで語っている。

 それによると、店のナイトクラブ的な雰囲気を改め、アバクロのロゴも減らすとのこと。本社内にあるフルサイズの店舗モデルでは、すでに新しい店の構想が具体化されているという。照明は明るく、音楽は大音量で流れていない。また、これまで店内にまかれていたフレグランスも25%カットされているという。窓を覆っていたブラインドも取り外され、初のウインドウディスプレーも試みるほか、賛否両論のあった上半身裸の写真は取り外され、洋服を着たマネキンの写真に変えられているらしい。

 E! Newsによると、ロゴを使った商品が徐々に減っていることがウェブサイトを見ると明らかだという。2011年2月には28商品中24品にロゴが使われていたのに対し、2014年1月には42品中21品、今年8月には49品中6品とわずか12%の商品にしかロゴがないという。

 新販売戦略で、アバクロ店舗のトレードマークとなっている上半身裸の店員たちがいなくなるかは明らかではない。(澤田理沙)