ドコモ以外でも月額400円でいろんな雑誌をいつでもスマホやタブレットなどで読める「dマガジン」を使ってみた【レビュー】
月額400円のスマホやタブレット向け雑誌読み放題サービス

NTTドコモが先月20日よりサービス開始した月額400円(税抜)の雑誌読み放題サービス「dマガジン」。NTTドコモの契約がなくても「docomo ID」を取得し、クレジットカード払いを登録することで利用可能となる“キャリアフリー”のサービスとなっている。

また、対応機種もAndroid 4.0〜4.4およびiOS 6.1〜7.1を搭載したスマートフォン(スマホ)およびタブレットなどで読めるほか、パソコンからもWebブラウザー上で現在雑誌・記事一覧と目次のみだが閲覧可能だ。

今回は、このdマガジンとはどのようなサービスなのか実際にいろいろな機種で使ってチェックしてみたので招待したいと思う。

現在、dマガジンで配信されている雑誌は72誌(2014年7月7日時点)で、今後、直近で4誌が追加予定となっている。ま配信されている雑誌のジャンルは男性誌・女性誌・趣味・旅行・スポーツなど一通りのジャンルを網羅。

なお、配信されている誌面は記事をピックアップしたダイジェストのものや、紙媒体に近いページ数の配信などがあり、基本的に雑誌を丸ごと読めるサービスではないので注意して欲しい。

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配信予定の4誌


とはいえ、これらの配信されている雑誌をよく読む、あるいは読んでみたい雑誌が2誌ほどあれば月額の元は取れる計算となる。また、考え方次第では、コンビニなどで立ち読みしていたものが空き時間でいつでも読めると考えれば利用料はかかるものの時短になるとも言える。

ただし、一般的な電子書籍とは違って配信が終わった雑誌はダウンロード済みであろうと読めなくなってしまう。雑誌を本棚にストックしている人には厳しいシステムだが、紙媒体でも読んだ雑誌は後でまとめて捨ているなんて人なら特に問題はないだろうし、むしろ捨てる手間が省けるというものだ。
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配信終了となると読めなくなってしまう


ちなみに現時点のアプリではスクリーンショットの保存が可能なので、残しておきたい記事はスクリーンショットとして保存しておくことができる。ただし、配信されている誌面の著作権の取扱に注意が必要だし、今後もずっと継続してスクリーンショットが保存可能かどうかは不明だ。

なお、アプリには100ページまで記事(一部非対応の記事もあり)を保存できる「クリッピング」機能も実装されているので、こちらも利用すると良いだろう。

利用するにはdocomo IDを取得後、スマホなどにdマガジンアプリを導入し、docomo IDでログインすれば良い。dマガジンアプリでは雑誌および記事にアクセスする方法が5種類用意されている。

まず、アプリ起動後に表示される画面は「雑誌から選ぶ」画面。この画面では雑誌カテゴリー別に表紙が並ぶ。新刊を読みたい場合は「新着雑誌」から選ぶ。新刊の配信のタイミングは発売日の0時以降に行われるようだ。
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本日(7日)発売の雑誌が0時を回った時点で配信された


次に「記事から選ぶ」や「おすすめ」、「ランキング」はピックアップした記事のカテゴリー分けとなる。雑誌を1冊読むのではなく、例えば、「夏映画居」や「夏酒」など、用意されたキーワードに関する記事がさまざまな雑誌の中からからピックアップされる仕組みだ。

今まで見ることがなかった雑誌から興味のある記事に出会える面白い切り出し方で、電子データならではの機能だと言える。
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雑誌を丸ごと読んだり、気になる記事だけを「つまみ食い」することもできる


◯読みやすい端末は?
今回、スマホや少し大きなファブレット、さらに大きいタブレットとさまざまな機種でdマガジンを使ってみたが、一番読みやすいと感じたのが「iPad Air」だ。やはり、画面サイズ・解像度そして4:3の画面比率が雑誌を読むには最適だった。

一方、スマホは画面が小さすぎて拡大表示でスクロールを駆使して読む必要があり、7インチのAndroidタブレットは拡大なしでは文字が小さすぎ、10インチのAndroidタブレットは16:10の画面比率のため上下2無駄なスペースが空く。とはいえ、10インチなら拡大表示しなくても読めるので、iPad Airに次いで読みやすいと感じた。
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左からGALAXY Note 3(SC-01F)およびARROWS Tab(F-02F)、iPad Air(SoftBank)でdマガジンを利用しているところ。GALAXY Note 3(画面比率16:9)は上下の余白が大きく、表示も小さいため拡大なしで文字を読むことが不可能に近い


◯気になったこと
最後に、ユーザーインターフェイス(UI)に付いて触れておく。dマガジンのUIはAmazonのタブレット「Kindle Fireシリーズ」を意識したのか、上下スクロールでジャンルを選び、左右で雑誌を選ぶタイプなのだが、画面には多くの雑誌が表示されているにも関わらずアクティブとなっている中央以外の雑誌を選ぶことができない。これが見た目と操作が合ってなくて意外と不便だと感じた。また上下に無駄なスクロールのアニメーションがあるため操作性もあまりよくない。
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小さい表紙から気になる雑誌を見つけても直接呼び出せない


また、一度ダウンロードした雑誌は「マイページ」からアクセスできるとはいえ、トップページからサッと選びたいと思ってもこのUIがすべてを台無しにしているように感じた。これなら見た目重視よりWebブラウザーベースで一覧で表示し、ユーザーがカテゴリーで絞った方が断然使いやすいと思う。

◯まとめると、コスパはいいのでオススメだが
UIなどに難点はあるものの、dマガジンは普段読む雑誌を読むだけではなく、普段読まない雑誌や記事との出会いもあることを考えると、月額400円は非常に安く、コストパフォーマンス(コスパ)は良いと感じた。

現在、お試し期間(初回利用時7日間は無料)が過ぎ、そのまま継続して使用しており、まだ試していない人はお試し期間もあるので是非試してみて欲しいと思う。

記事執筆:mi2_303


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