さらに、キムタクをピンチに追い込んでいるもう一つの要因がジャニーズ事務所内の派閥抗争だという。
 「後継者争いが注目されるジャニーズ内で『嵐』『TOKIO』『V6』『関ジャニ∞』『Hey!Say!JUMP』などを抱える保守本流のJ派と、『SMAP』をトップに『Kis-My-Ft2』『A.B.C-Z』『Sexy Zone』などを擁するI派が主導権を握ろうと対決している。しかし、最近は『嵐』の人気台頭で『SMAP』を頂点とするジャニーズ内の序列が崩れ出した。これまでのようにI氏のゴリ押しは通じないでしょう」(事情通)

 ジャニーズ内の派閥抗争は、そのまま4月に改編される“共演NGブッキングリスト”にも影響を及ぼしている。
 なんと、このリストのトップに同じジャニーズ事務所所属ながら『SMAP』木村拓哉と『TOKIO』メンバー(城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也)の名前が新たに加わったというのだ。
 「要は、木村と『TOKIO』のメンバーは誰であろうと共演は絶対NGということ。テレビ界ではこの時期になると、新たに共演NGリスト入りするメンバーの名前が口頭で申し送りされるんです。4月以降に制作されるドラマやバラエティー番組でキャスティングのトラブルを未然に防ぐためです。10数年もリストを担当していますが、今回ほどドキっとさせられたことはありませんよ。各テレビ局とも、木村や『TOKIO』ともつきあいがあるし、J氏、I氏ともパイプがある。どちらが仕掛けたのかは定かではないが、芸能界は本当に怖いところです」(民放編成幹部)

 J派の『V6』岡田准一主演映画『永遠の0』の興行収入が80億円の大台を突破した。
 「日本映画の実写で80億円を超えたのは4年前の『THE LAST MESSAGE 海猿』以来です。木村主演映画『HERO』('07年)の興収81億5000万円を超えるのは時間の問題。“キムタク超え”は、派閥争いでJ派勝利の決定打となるでしょう」(芸能プロ関係者)

 週刊文春(4月3日号)が行った「嫌いな男優」アンケートではキムタクが2位(水谷豊)に5倍以上の差をつけ、ブッチギリの1位に輝いた。
 「会社にもよくいるでしょう。40歳過ぎのいいおっさんなのに、若い世代にうけようとして嫌われる典型。本人だけがわかっていない」(前出・蝦名氏)

 「待てよ」と言っても待てない。ジャニーズ内の世代交代と共にキムタクも消えていく運命にあるのか。