「はーい。ありがとうございます」
 3月21日、安倍晋三首相が『笑っていいとも!』(フジテレビ)のテレフォンショッキングに登場した。同31日に32年間の幕を閉じた『笑っていいとも!』に首相として初めて出演したわけだが、次のゲスト紹介でつながったのがキムタクこと木村拓哉(41)だった。

 冒頭の言葉は、安倍首相が「妻の昭恵が大ファン」と話しかけた際のキムタクの返答。また、安倍首相が『SMAP×SMAP』(同)に出演した思い出を語ると、「あん時はお世話になりました…」とキムタク節をいかんなく発揮した。
 「“いいとも”でのキムタクの対応が“無愛想”“シュール”“何様”などなどネットで大論争になっています。お笑いタレントのふかわりょうもラジオ番組で『自分を大きく見せようとしているのか…』と暗に批判しています。ほかのキムタクが出演するテレビ番組を見ても不機嫌そうな態度がアリアリです」(芸能ライター・蝦名康雄氏)

 それもそのはず。いまやキムタクを取り巻く環境は、厳しいと言わざるを得ない崖っぷち。実は、かつて“視聴率のプリンス”の異名を誇ったキムタクからまるで潮が引くようにテレビ関係者が逃げ出しているのだ。
 「プリンだかプリンスだが知らないが、キムタクが数字(視聴率)を持っていたのは、昔の話ですよ。むしろ、最近のキムタクは制作費がやたらとかかる割に、肝心の視聴率がついてこない。おまけに出演料はドラマ1本最低300万円〜。特番ドラマともなれば1000万円以上も掛かる。正直言って関わりたくないのが本音」(キー局編成マン)

 キムタクのプライドをズタズタにしたばかりか俳優生命まで危うくしたといわれているのが、3月中旬に放映されたテレビ朝日開局55周年記念ドラマ『宮本武蔵』(15、16日放送)だ。ドラマ『安堂ロイド』(TBS)で歴代主演ドラマ最低視聴率12.8%を記録した雪辱を果たすべく、満を持して主演オファーを受けたという。
 「物語は二刀流・武蔵とライバル・佐々木小次郎(沢村一樹)の雌雄を決する“巌流島の戦い”や吉岡一門との死闘を、余すことなく描いていた。見せ場となったのは、“一乗寺下り松76人斬り”のシーンです。ワイヤーアクションを多用しながらワンカットで撮るなど、見応えのある殺陣が披露されていた。また、剣術家としての苦悩や葛藤が綴られる中、お通(真木よう子)との悲恋や生涯の友である又八(ユースケ・サンタマリア)との出会いと別れなど、武蔵を取り巻く人間模様も多彩に織り込まれた力作だったはずですが」(テレビ朝日関係者)