あくまで例外だが、歩道を走らなければいけない時は『LED バーエンド』が最適

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「飛び出すな 車は急に止まれない」なる標語は有名だが、それは自転車にも当てはまる。何しろ、ブレーキのない自転車という物があるらしいから。危ないよ、それ! ……と思っていたら案の定、対策が取られました。昨年12月、道路交通法が改正されたのです。
そもそも内容を把握していない人が多かった道交法ですが、改正後、特に「自転車安全利用五則」への注目が高まっているようです。その一部を以下に記してみます。

(1)自転車は車道が原則、歩道は例外
(2)歩道は歩行者優先で、車道寄りを走行
(4)安全ルールを守る……うち 夜間はライトを点灯 
(警視庁ウェブサイトより一部抜粋)

これらを踏まえると、何が大事か見えてきますよね。それは、「自動車や歩行者に自身の存在を知らせること」と「夜間の前方視界を確保すること」の2点。
このポイントに、自転車ブランド「DOPPELGANGER(ドッペルゲンガー)」が着目。保安部品のラインナップを強化しているそうです。

五則(1)のように、どうしても歩道を走らなければならない状況では、LEDインジケーターとバーエンドグリップとが一体化した『LED バーエンド』、グリップエンド部分にLEDライトを搭載した『LEDグリップ』が最適。これらによってハンドルの端をLED で知らせ、自転車の幅を歩行者に知らせることができます。“歩きスマホ”との衝突回避効果が期待できそう。
五則(3)には、チェーンホイールへのズボンのスソ巻き込みを防止し、反射素材とLEDライトを付加して安全性を高めた『LED 裾バンド』を。これで、後方から来る自動車に自身の存在をアピールしたい。
五則(4)の夜間のライト点灯には、自身の存在を知らせる尾灯つき泥除け『デュアルアイライト』が最適。「1灯ではいかに明るくとも、光量や照射範囲に満足できない」というユーザーのためのアイテムです。
「自転車用に開発した『LED裾バンド』は、夜間のジョギングやウォーキング時用に歩行者にも購入されております。自転車カテゴリというより、幅広く“交通安全”目的で購入される方が増えるのではないでしょうか」(「DOPPELGANGER」担当者)

そして、最近のユーザーの生の声について。なんだかんだで、意識も変わりかけているのか。同ブランドには、以下のような反響が寄せられています。
・夜の運転も目立つため、車にひかれる可能性が下がったと思う
・点滅の仕方が“常時点灯”と“点滅点灯”があり、夜の走行にもってこい
・夜にLEDを点滅させることで後ろの車が早く発見してくれ、通過する時はスピードを落として通過してくれる
「新アイテムも開発中です。ただ安全性を高めるだけのパーツではなく、デザインにも機能にもこだわった独自性の高い製品を発売する予定です」(同担当者)

とはいえ、道交法改正を知らない人も多い。
「法改正は、まだ一般ユーザーに充分に浸透しているとは言えません。自転車メーカーとしての責任、そして安全走行のサポートと交通ルール普及の啓発活動として、これらアイテムの拡販活動を行っていきます」(同担当者)

自転車シーズンである春先に向け、きっと注目度が上がっていくであろう情報でした。
(寺西ジャジューカ)