インフルエンザとノロの流行を受け、マスクをつけている人が急増した。

写真拡大 (全2枚)

寒さ厳しい2月。空気もカラカラに乾燥しているせいで、インフルエンザとノロウイルスが猛威を振るっている。電車や町中でも、マスクをつけている人が一段と増えた。ドラッグストアのマスクコーナーにも、ウイルスカット、香り付きマスクなど、さまざまな効果をうたったマスクが並んでいる。マスクは感染予防のほかにも、女性のノーメーク隠しや、寒さ対策にも一役買っており、私たちの生活に欠かせないアイテムとなっている。

私たちが日常的に使用するマスクにはおもに3種類の形がある。ひも部分がゴムで、マスクにひだがついているプリーツタイプと、顔の形に合わせて裁断された立体タイプ。そして、洗って繰り返し使えるガーゼタイプだ。プリーツタイプのマスクは圧迫感がなく、値段も安いせいか、街を見回すと装着している人が圧倒的に多い。しかしこのタイプは、見た目で表裏がわかりにくく、裏返しに装着してしまうことが多々ある。

マスクを裏返しに着けるとどうなるのか。Webサイト「マスクの事はおまかせなサイト!! 」によると、なんとウイルスを寄せ付けてしまい、逆に風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる可能性があるそうだ。

なぜマスクの裏側は、細菌を寄せ付けてしまうのか
なぜマスクを裏返しに着けると、細菌を寄せ付けてしまうのか。プリーツタイプのマスクの表裏をよく見ると、プリーツには上向き・下向きの違いがあるのがわかる。これが下向きの面が“表面”となる。裏返しに着けると、プリーツが上向きの状態になる。すると、上向きになったプリーツの中にウイルスや花粉、ゴミなどがどんどん溜まっていってしまう。それをそのまま使い続けると、ウイルスの繁殖を促進する可能性もあるのだ。

マスクの表裏を素早く見分ける方法
マスクの表裏を見分けるときに、耳にかけるゴムの取り付け面を見ている人は多いだろう。しかし、取り付け面はとても小さい箇所なので、ちゃんと確認したつもりでも、気づいたら裏返しだった、ということも多々ある。もっと簡単に、正確に見分けるためには、前述の“プリーツの向き”を確認するとよい。マスクの表裏を見て、プリーツが下向きの面を外側にしてつけるようにすると、うっかり間違えることもなくなるはずだ。

マスクは正しく使おう
マスクは正しく使えば、ウイルス予防、花粉対策などに大きな効果が期待できる。「安いから」といって、あまりサイズが合っていないマスクをつけていると、隙間からウイルスが侵入してしまい、予防効果がなくなってしまう。サイズや機能などにも注目して、自分に合った商品を見つけよう。

マスクを正しく使って、病気知らずな冬を過ごしましょう!
(富下夏美)