“調味料”としてのチョコレートが大活躍する『味噌ガーナ2014』

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バレンタインは、チョコの季節。もらえようが、もらえまいが、あらゆる手段で食べさせていただきたいのです。こちとら、昂ぶっているから。

だからこそ、こんな食べ方もいいかもしれない。より、チョコの可能性が広がったことを実感します。なんと「チョコレート×ラーメン」という組み合わせが、形になりました。ロッテとのコラボで開発された特別ラーメンが、2月14日まで「麺屋武蔵」にて発売されますよ!(1/31から蒲田店にて、2/3から新宿本店、池袋店にて)
同メニューの試食会が開催されたので、早速いただきに行って参りました。

では、このラーメンのタイトルを発表します。その名は『味噌ガーナ2014』(税込み850円)。一日20食の限定メニューだそう。では、画像をご覧いただきましょうかね。……どうですか? 本格ラーメンの上に、確かにガーナミルクが乗っかってる。
そして気になるは、そのガタイでチョコを支える“赤玉”。これはガーナチョコとごまペーストにワインビネガーを合わせて練り込み、カイエンペッパーとパプリカパウダーをまぶしたもの。この玉を味噌ベースのスープに溶かすことで、スープにごまの“味”と“香り”、チョコレートの“甘さ”が徐々に広がります。そして結果、担々麺へと変化していく。
また担々麺の辛さと旨みを引き出すため、同店特製の「武蔵醤」(エビラー油)で炒めたナッツとひき肉をトッピングしています。ナッツ、ひき肉、きのこが食感の階層を生み出し、飽きずに食べ進められるとのこと。
「チョコレートを調味料として使っていきたいと思い、このラーメンを考案しました。隠し味としてカレー等にチョコを入れることはありますが、そうではなくて“表味”として、いかにもチョコレートを食べているのがわかるラーメンをテーマに作らせていただいております」(「麺屋武蔵」大番頭・矢都木さん)
実は今年、「担々麺」が来ている模様。そのブームを取り込みつつのメニューでもあるのです。

そんなこんなで、ラーメンが目の前にやって来た! ……うん、見た目的にはアリ。そんなに違和感を覚えない。しかし、だ。顔を近づけると、確かにチョコの甘い香りがする。こんなラーメン、初めてです。では、いただきますよ。……あっ、結構辛い。
「この辛さは敢えてでして、後から段々甘くなってくるのが“オアシス”のように感じられる効果を狙っています」(矢都木さん)

ここで、オススメの食べ方をご紹介。もう、赤玉をスープに沈めていただきたいのです。そして、その上に麺でフタをしてもらいたい。すると食べているうちにスープに溶けていき、コクやまろやかさがラーメン全体に広がっていく。
これ、私も実感しています。確かに食べ進めていくうちに、ラーメンとしての趣に変化が起こる。クリーミーになるし、酸味とまろやかさも増していく。甘さも増すけど、辛みも残る。甘ったるいラーメンになってない。そして、決して“子供向け”オンリーでもない。深みを与える調味料として、チョコレートは効果的でした。
そして最後は当然、スープまで飲み干します。ごちそうさまでした!!

では、ここから補足情報を。実はこのラーメン、一枚のチョコ半分が投入されてるそうなんです。なるほど。隠し味ではなく、完全に“表味”だ!
「チョコレートを一欠片だけ入れても、あんまり分からないんですよね」(矢都木さん)
チョコが入ってこそ、初めて完成するラーメン。と言っても、チョコの味を目指しているわけではない。チョコの旨味が加わり、結果的に料理の美味しさに昇華。“スイーツラーメン”ではなく、「材料がスイーツになった」とお考えいただきたいのです。

そんなロッテと「麺屋武蔵」のコラボは、今年で6年目を迎えているそう。昨年は白味噌のスープにチョコレートを溶かすラーメンが、一昨年はガーナミルクを使ったつけ麺が、2011年はせんべい状にしたパルチザンチーズにガーナミルクをかけた味噌ラーメンが……。今までにも、様々なラーメンが展開されてきました。
「毎年、バレンタインシーズンに特別メニューをお出ししていますが、カップルの方、女性の方、そしてやはりラーメン好きの方によるご注文が多いです」(矢都木さん)
「意外に美味しかった」、「チャレンジとして頼んだのだけど、食べてみたら美味しい」など、良い意味での驚きの声が寄せられ、毎年完売を記録しているとのこと。
「我々としては、チョコレートを“調味料”として定着させていきたいと考えています。もう、何なら食事時の食卓に置いていただければと……」(ロッテ担当者)

ちなみに、ラーメンに使われているチョコは「ガーナミルク」。東京五輪開催と同じ1964年に生まれた商品であります。
因縁めいたものを感じるな……。“調味料”としてのチョコレート、浸透するか!?
(寺西ジャジューカ)