『プリクラ補正軽減 Primo』デカ目の補正前と補正後を比較することもできる。両方の画像を保存することも可能

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「うわ!目がデカすぎた」…プリクラで目を大きく加工したものの、大きすぎて不自然になってしまった・・・。「うわ〜〜〜ん、どうしよう(涙)」そんな乙女の祈りを解決してくれる無料のアプリ『プリクラ補正軽減 Primo』が登場。早くも60万ダウンロードを突破したという(2014年1月現在)。開発したのは筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類3年生の4人組。しかも全員、男性である。早速、お話を伺ってきた。

● 使い方はとっても簡単
アプリを起動して、デカ目を補正させたい写真を選択。「START」をタップするだけ!
たったこれだけで、デカ目を本来の人間の姿に近づけることができるのだ。

開発メンバーは長嶋岳志さん(リーダー)、吉田拓真さん、木藤紘介さん、佐々木耀さん。
――なぜ、作ろうと思ったんですか?
長嶋さん「目を大きくしてあるプリクラを見ると、実際の顔が見たいと思って・・・」
確かにそうである。加工で”盛られ“すぎていて、もはや、どういう顔の人なのか、分からなくなっていることも多い。そこで、少しでも素顔が分かるアプリを開発しようと思ったとのこと。

――企画から完成までどのくらいの期間がかかりました?
長嶋さん「実は、4人のメンバーは、元々アプリを作りたいと思っていた仲間なので、200ほどの企画を考えました。アイデアを出し初めてから完成するまでに、およそ4ヶ月半かかりました」

――大変だったことは?
吉田さん(技術担当)「コンピューターに顔を認識させることですね。たくさんのプリクラを用意して、コンピューターに目や口などの位置を覚えさせました。その作業に膨大な時間がかかりました・・・」

男4人で、プリクラを撮りに行ったこともあったという(涙)。

しかし、こうなると女性からの反応が気になるところ。
長嶋さん「正直に言うと、女性からは怒られそうな気がして、リリースするのが怖かったんです。そこで、リリースする前に試してもらったら、思いの外反応が良くて、『話のネタになってワイワイ面白がられるんじゃないか』って言われて、安心しました」

ホッとしたところで、夏ではなく冬にリリース。
そこで、思いもしないことが起こる。
1ヶ月で1万ダウンロードが目標だったのに、多い日は1日で5万もダウンロードされたのだ。
男4人に、嬉しい悲鳴が沸き起こったのである!

佐々木さん(デザイン・UI/UX担当)「アプリの開発は初めてだったし、市場がどんなものかも分からなかったので、本当に予想外でした」

しかも、国内だけではなく、台湾でも話題となる!
プロモーションのために作った動画が、台湾のネットニュースにも取り上げられたのだ。
木藤さん(画面設計担当)「台湾では、一時期はAKB48の次に話題になってました」
香港でも話題となり、台湾や香港からのダウンロードも急増。

と、ここで、すっかりけがれた大人に育ってしまった私は思った。
(たくさんダウンロードされていいな〜。さぞかし、コッチ【※お金】のほうも儲かってるんでしょうな〜)
おもいきって、ちょっとヤラしい話を、聞いてみようじゃないか。
――お金は儲かったんじゃないですか?
全員「…・」
全員が一斉にうつむいてしまった。
まさか、答えにくいくらい儲かったということか!?
佐々木さん「それが・・・当初は広告をつけてなかったこともあって・・・」

開発することに必死で、マネタイズを考えていなかったこともあり、お金にはほとんどならなかったという。
あぁ、同情。

――アプリを開発する上で重要なことは何ですか?
長嶋さん「やっぱり、ユーザー視点ですね」
一同   「それは、すごく思いました」
長嶋さん「自分自身やまわりの人が『あったらいいな〜』と思えるものが大前提です。アイデア出しも、みんなでやると面白いし」
佐々木さん「あとは、楽しく作ることですね。作っている本人が楽しめないと、ユーザーも楽しめません」

――では、皆さんの今後の夢を教えてください。
長嶋さん「アプリを開発するためのノウハウは分かったので、次はマネタイズのことを考えたアプリを開発しようと思ってます」
佐々木さん「僕らは筑波大学の4人でアプリを開発してるので、僕らを憧れて筑波大学を志望してくれる人が現れたら嬉しいな〜と思います」
――おお!大学の事まで考えてる!
佐々木さん「あと、世界の人が使ってくれるようなアプリを開発できたらいいな〜と思います」
吉田さん「全然関係ないけど、僕は、ふなっしーに会いたいです(笑)」
一同   「おお!会いたい!」
吉田さん「ふなっしーがらみのアプリも開発したいですね」
木藤さん「僕は本田翼さんに会いたいです」
佐々木さん「それをいうなら、僕は橋本愛さんがいいですね」
長嶋さん「能年ちゃんも可愛いし、会いたいです」
一同  「おお〜〜!!」

気が付けば、アプリの話から能年ちゃんの話に飛んでしまったではないか。
文系の私はなんだか安心したのである。

ちなみに、『プリクラ補正軽減 Primo』は、学生が創りだしたゲーム、モバイル、ウェブの 3つの分野からノミネートを行い、グランプリを決めるイベントDMTC EXPOに出場した60作品中から選ばれ、AWARDへと出場した10作品の1つ優秀作品だ。デカ目補正だけでなく、小さくなりすぎた小顔補正や、美肌効果をも打ち消してくれるという。能年ちゃんにも教えてあげたいところだけど、“原型”が良いし、必要なさそうだ・・・。
(エキサイトニュースコネタ編集部)