パソコンマウスなのに写真が撮れる「カメラ付マウス」(キングジム)

写真拡大

デジタルの時代になって、カメラでなくても写真が撮れるようになったわけであるが(スマホやタブレットなど)、とうとうパソコンでお馴染みのマウスでも撮れるようになった! 
いったいこれ、何が目的でマウスに撮影機能を搭載したのか。メーカーのキングジムに聞いてみることにした。

その名は「カメラ付マウス」(キングジム)。とても分かりやすいそのまんまのネーミングだ。マウスの底部にあるスライド式の切り替えカバーを開けると、撮影レンズが出てくる。マウス本体横にシャッターボタン、専用のソフトをPCにインストールしておくことで、画面を見ながら被写体を確認して撮影できる。

さらに、トリミング、コントラスト、明るさ調整、テキスト入力、ペンツールでの追記が同ソフトで可能。また、動画の撮影やQRコードの読み取りにも対応する。

おもな用途としては、画像の貼付が必要な企画書や報告書 、学生や研究者が作成するレポート、ネットオークションのページなどを作成するときなど。手元にあるモノ(立体物でもオッケー)に、マウスをかざして撮影するというわけだ。

確かにスキャナーと違って、平面体のものでなくても撮影できるのは強みである。マウスの大きさってケータイやスマホサイズに似ているので意外と撮りやすいかも。

「マウス市場に目を向けていたとき、海外メーカーが扱うマウスにカメラを付けて、Webカメラのように人を映すことができる製品を見つけました。この製品を見つけたときに、マウスにカメラが付いていれば、パソコン操作中に被写体を撮影して、資料に素早く写真を添付できるのでは、と発想したことがきっかけです」(キングジム担当者)
なるほど、海外メーカー品からヒントを得たわけ。マウスにカメラって発想はなかなか独自には思いつかないよなぁ。

「コンパクトなサイズにこだわり、マウスとしても違和感なく使える仕様にしました」(同担当者)
うーーん、外見はただのマウスにしか見えない。マウスとしての使いやすさ、コンパクトさは大事です。

「ビジネスシーンだけでなく、ちょっとしたモノを手もとで撮影して、素早くネットオークションのページ作成やブログの記事にアップすることができます」(同担当者)
そうそう、仕事以外でもいろいろ使えそうである。ノートPCを外へ持ちだして、自由にいろいろ撮影してその場で編集、アップロードしまくりたい感じ!

マウス付きカメラ、使い方は無限である。
(羽石竜示)