火星移住プロジェクト「Mars One」がクラウドファンディングでキャンペーンを展開中
出資額に応じてグッズやロケット打ち上げイベントへの参加権など、様々な特典がもらえるようだ。
オランダの非営利団体による火星移住プロジェクト「Mars One」が現在、クラウドファンディング・サイト「Indiegogo」で資金調達キャンペーンを展開している。
Mars Oneプロジェクトは、オランダの民間非営利団体である「マーズワン財団」が提唱している人類初の火星移住計画である。最新の計画では2025年に最初の移住者が火星に到着し、その後2年毎に新たな移住者が送り込まれる予定になっている。技術的な理由から地球への帰還計画は存在せず、移住者は火星の地表に設営された居住ユニットに永住することになる。同財団は昨年の年末、世界中から集まった約20万人の移住希望者の中から1058人の候補者を選んだと発表した。その中には10人の日本人も含まれているという。
当プロジェクトは既存のテクノロジーを活用し、政府機関を頼らずに民間の力だけで成し遂げようとしている点で注目されている。資金面が一番の課題で、移住候補者の訓練の様子や火星移住の過程を番組として配信することで世界中からスポンサーを募ると言われていたが、どうやらクラウドファンディングも利用していくようだ。
今回の資金調達は当プロジェクトの最初の一歩となる2018年5月のミッションに向けたものとなる。当ミッションの内容は火星に着陸船と通信衛星を送り込むというもので、将来の有人ミッションに備えた技術検証やスポンサーに対するデモンストレーションを目的としている。今回のキャンペーンの目標額は40万ドルで、現時点で約17万ドルほど集まっている。
出資額は最低10ドルからと非常にお手軽だ。出資額に応じて「研究レポートへのアクセス権」「Tシャツやフーディー、記念コインなどのグッズ」「2018年のロケット打ち上げイベントへの参加権」といった様々な特典がもらえる。クレジットカードやPayPalのアカウントがあれば誰でも出資できるので、宇宙好きを自認する方はIndiegogoのサイトをご覧になってみてはいかがだろうか。当キャンペーンは1月25日(米国時間)まで開催している。もちろん日本からでも参加可能だ。
画像提供:Indiegogo
ReadWrite Japan編集部
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