2013年に米国で最も需要の高かったジョブスキルとは?
2013年の一位はなんと、ソーシャルメディア・マーケティング?!
新しい仕事を探すなら、技術部門を検討してみることをお勧めする。LinkedInによれば、2013年に最も需要が高かった職種は技術関連一色だったからだ。
LinkedInは2億5900万人を超える会員のスキルや職歴をチェックし、今年一番人気があったジョブスキルを割り出した。リクルーターの検索履歴や新しく追加された職種などをもとに調査を行った結果、「ソーシャルメディア・マーケティング」がトップであることが分かった。他にはモバイル開発、クラウド/分散コンピューティング、RubyやPython、Perlなどのコーディング言語、統計分析といったスキルが上位にあがっている。
技術系が大人気
今年は雇用に直結するような技術教育の重要性が高まった一年であった。
なかでも人気を集めたのはMOOCsという無料のオンライン教育サービスで、受講できるコースの多くはプログラミングやWeb開発など、技術的なスキルに焦点を当てたものだった。需要の高いスキル(特に技術系)を学んだ受講者たちはオンラインコースを完了することで仕事のチャンスを得、各分野のエキスパートになることに成功している。
コーディングを学ぶ機会が増えると同時に、雇用市場における技術スキルの重要性にも注目が集まっている。マーク・ザッカーバーグやビル・ゲイツといった技術界の著名人が後押ししている非営利団体 Code.org は、アメリカ全土の人々がプログラミングに興味を持ってくれることを目指して「Hour of Code」というコード講習会を開始した。「Hour of Code」では、コンピューティング関連の仕事が10億ドル規模相当の雇用市場を形成していることが強調されている。技術分野は非常に優良な雇用市場であることが広く認識されつつあるのだ。
もし技術分野でのキャリアを検討しているのであれば、おそらく優良な企業に就職することができるだろう。技術関連の職は「最も人気のある職場」のほぼ半数を占めているからだ。技術系の人気企業は大抵、仕事に対する姿勢が一変するような素晴らしい社風を持っており、雇用者の満足度も高い。
事業の拡大に必要なスキル
ソーシャルメディア・マーケティングとは何なのか、正確に理解するのは難しいかもしれない。この職種は、リクルーティングや事業開発、広報といった、会社を発展させるには欠かせない要素と同じジャンルに分類されている。
技術部門が急激に成長するのに合わせて、それをサポートする役割の重要性も高まっている。成功した事業がさらなる発展を遂げるためには、宣伝や売り込み、企業の拡大といった非技術職によるサポートが必要不可欠なのである。何も技術産業に限った話ではない。規模の大小に関わらず企業は自社ブランドの認知度を高め、自社のメッセージをできるだけ多くの人の目に触れさせるためにソーシャルメディアの力を利用しようとしている。ソーシャルメディア・マーケティングというのは安易な考えかもしれないが、ツイッターアカウントの力に頼れば少なくとも認知度を高める機会には事欠かない。
プログラミングやプロダクト開発に必要な技術スキルを持っていなくても、マーケティングや事業開発のスキルを活かして、成長を続ける技術分野で職を見つけるチャンスが残されているのだ。
このトレンドは2014年も続くだろう。もし来年以降新しいスキルや仕事を獲得したいと思っているのであれば、技術系を狙うといいだろう。以下に、LinkedInが導きだした「2013年最も需要の高かったジョブスキル」の一覧を掲載しておく。
1. ソーシャルメディア・マーケティング
2. モバイル開発
3. クラウド/分散コンピューティング
4. Ruby/Python/Perl
5. 統計分析/データマイニング
6. UI(ユーザー・インターフェース)デザイン
7. デジタル/オンライン・マーケティング
8. リクルーティング
9. 事業開発/顧客関係管理
10. 支払管理/情報システム
11. ビジネスインテリジェンス
12. データ・エンジニア/データ管理
13. ウェブ・プログラミング
14. アルゴリズム・デザイン
15. データベース管理/ソフトウェア
16. コンピューター・グラフィックス/アニメーション
17. C/C++
18. ミドルウェア/統合ソフトウェア
19. JAVA開発
20. ソフトウェアQA/ユーザーテスト
21. PR/広報
22. ソフトウェア・エンジニアリング管理
23. 情報セキュリティ
24. 企業戦略/戦略計画
25. ストレージシステム/管理
画像提供:Linkhumans(Flickrより)
Selena Larson
[原文]