良くも悪くも手探りだった1から、進化を遂げた『艦これ 鎮守府生活のすゝめ Vol.2』。今回は攻略本+読み物としてしっかり方向性を定めています。見どころをご紹介。

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9月末に、初のオフィシャルブックとして『艦隊これくしょん -艦これ- 鎮守府生活のすゝめ Vol.1』が発売されました。
登録ユーザー90万人突破「艦これ」初のオフィシャルムックを読んでみた(エキサイトレビュー)

以前も書きましたが、1は初心者向けの本でした。
良くも悪くも出し惜しみが多かった。新しく始める人向けの本でした。
初めての艦これ本でしたし、まあこんなもんかな、という感じでした。

しかし、『艦隊これくしょん -艦これ- 鎮守府生活のすゝめ Vol.2』は、大幅パワーアップ。
方向性が手探りで曖昧だった1から舵を切り、数値やデータをまとめた攻略と想像を膨らませる資料、そしてファンアートとマンガの3コーナーにきっちりまとめました。

1・艦これ攻略データ
『艦これ』の攻略は「公的な場で、公式として発表する」ことが難しい。ランダム要素が高いからです。
しかし、今回どこまで書けるかにちゃんと挑んでいます。
見どころを並べます。

・艦娘がどの海域でドロップするかの一覧表
今回の目玉。舞風がほしいんだけどどこに出るの……?というのが艦娘ごとに表になっています。
「100%」ではないので、wikiと比較しながら見るのが吉。
島風って2-4-1で出たけど載ってないなー?とかそういう差はあります。あくまでも「編集部では出た」ものだけを載せているようです。
表を見て思った、神通と那珂ちゃん出過ぎ。

・5-2までの敵艦隊編成マップ
珊瑚諸島沖海戦、通称5-2のマップまで、どの場所に何が出るか、出現艦戦が編成ごとにほぼ全て載っています。
これはクリアするのにも、デイリー任務をこなすのにも大変便利。
一言攻略で、どの艦があると戦闘と羅針盤で有利かも書かれています。

・改二になるとなにがいいのかまとまっている。
改二になる艦娘が、絵だけではなくステータス数値、レーダーチャートと全部載っています。
改二にしたい人は、どの艦娘からにしようか……という参考になります。

・効率アップのための「サンプル」が載っている。
効率よく資材を稼ぎ、経験値を溜めるにはどうすればいいかを「例」として掲載しています。
遠征を(AM9時からAM2時)一日体制で組んで、どれだけの収益が得られるかの表は、ちょっとびびりました。
任務効率や経験値効率、それぞれのメリット・デメリットも細かく載っています。

2・史実は「面白いところ」を集中的に
この本は史実の「面白いところだけ」抜き出しました。
海戦について、ゲーム内データではなく「実際の戦闘時に、どう使われたのか」が載っています。
例えば「艦上戦闘機」「艦上攻撃機」「艦上爆撃機」の違いは本当にわかりづらい。それぞれ実際どういう戦闘機なのかが図解されています。読めば、何をどう配置すればいいのかわかるようになります。
基本的には必要最小限ですが、徹甲弾はどういう構造なのか、パッシブソナーとアクティブソナーの違いなど、豆知識も多いです。

マンガとイラストについては、見る人によって好みがわかれると思いますので割愛。
個人的にはゲームも二次創作も好きなので楽しめました。ビッグセブン……!
大きいイラストも、今回はちゃんと折込イラストになっています。
付録の「装備早見表」下敷きは、意外と便利。

にしても、「艦娘レシピ」(何をどれだけつかって建造するか)など本当に確率の問題なので掲載しづらいだろうと思っていたんですが、例として掲載されていました。
例でいいので、今後どんどん挑んでいただきたい。
前回も載っていた「ユキ提督の暁の水平線」のコーナーは、攻略としても読み物としても面白いのでオススメ。

今後はもう少し詳しく、各艦娘の詳細・史実・運用法、提督のプレイスタイルなんかが見たいところです。
新情報が欲しい人は別の本を、と割り切ったのがよかったんじゃないかな。
ゲームのため「本棚から出し入れして見る本」にどんどん育っていってほしいものです。

『艦隊これくしょん -艦これ- 鎮守府生活のすゝめ Vol.2』

(たまごまご)