阪神OBの赤星憲広氏が、3日放送の情報番組「Going! Sports&News」(日本テレビ系)に出演。楽天・田中将大投手における、開幕15連勝中のピッチングに注目し「今季は23勝できる」と独自予想を打ち立てた。

赤星氏は、今季の楽天が「2003年の阪神優勝の時に似ている」との背景から説明。田中投手と同じ24歳で、最多賞(20勝5敗)を獲得した井川慶投手を引き合いに出し、ペナント争いの後半「(エースの登板間隔を)中6日から中5日に変更するだろう」と予測した。

田中がマウンドに上がる機会は「今のペース(中6日)だと、8〜9試合になる」と解説。指揮する星野監督については「本気で初優勝を狙っている」と読んでいることから、エースの登板を"10試合以上にする"と計算し直し、「幾つか負けることがあっても、23勝はいける」と話した。

番組MCの上田晋也は「今のように負けなかったら、25〜26勝0敗という可能性もあるのでは」と質問。その回答として赤星氏は、近年における最多勝プレイヤーとして「パ・リーグは、鈴木啓示投手の25勝10敗(1978年)。セ・リーグでは、江夏豊投手の24勝13敗(1973年)」の二人を紹介し、田中の勝ち星が23勝より上回る期待を持たせた。

なお、シーズン20勝投手は、2008年に21勝(4敗)を挙げた、楽天の元チームメイト・岩隈久志投手以来現れていない。田中が所属する楽天は、創設9年目の初優勝へ向けて、パ・リーグ首位を快走中。赤星氏は「チームに勢いがある」と話し、「23勝は可能性がある数字だ」と自信ありげに語っていた。