清原和博氏、「高校球児の上下関係は厳しくあるべき」と提言
日刊スポーツ評論家・清原和博氏が、自身のコラム内で「けじめとか節度といった部分は、あって当然。高校球児の上下関係は厳しくあるべき」と持論を展開した。
清原氏は、24日付けの紙面で「松井君のあのシーン。オレはびっくりしてイスから落ちたよ…」という見出しをつけたコラムを執筆。今夏、話題になっている桐光学園・松井裕樹投手(3年生)について触れたもので、着眼点は彼のピッチング内容ではなく、チーム内での"上下関係"を報道番組から知り得て、疑問を提起している。
それは、1年生の田中幸城捕手がピンチになった場面で、松井投手の元に駆け寄り「頬をわしづかみにして励ました」という“バッテリー間のやり取り”だ。この一連の流れをニュース番組で見て「びっくりしてイスから落ちた」と驚いた様子を紙面で伝えた。清原氏は「1年生が3年の顔をつかむとは…」と呆れてしまった様子を紹介。高校野球が「ここまで変わってしまったのか」と、思わず嘆いてしまったことを綴っている。
清原氏は、このやり取りから考えて「1年生から試合に出る重圧は分かっているから、彼のことは心から応援したい。彼がどうこうではなく、要するに高校野球の雰囲気が変わったということだろう」と分析。それでも「野球は、プロの世界でも年長者を敬う雰囲気を持ち続けてきた。この伝統は守っていくべき」と訴えている。
清原氏と言えば今年3月、スポーツ情報番組「S1」(TBS系)に出演したときの発言が思い出される。それは、清原氏の母校(大阪・PL学園)が、下級生への暴力行為が発覚したことにより、春季大会の予選出場を取りやめた一件から「PL学園といえば伝統ですから、暴力は」というコメントを出したことだ。生放送で流れたこの発言は、隣で聞いていた野球解説者・野村克也氏が、噴き出すレベルだった。
今回のコラムで「時代の変化は理解している。以前のような厳しい上下関係が絶対に正しいとも思わない。もちろん、暴力など、行きすぎた上下関係は良くない。だけど、けじめとか節度といった部分はあって当然じゃないか。オレはそう思う」と私見を述べている。
ネット上を見ると、清原氏のコラムを受けて、意見が書き込まれている。「PL学園のような厳しい学校は、おそらく才能を伸ばすより、潰すという弊害が多かったからじゃないか」と否定的にまわる人や、「軍隊式が正解と主張するつもりはない。ただ、今みたいなヌルい関係がいいのかと言われたら、それもまた違うと思う」などと、どちらとも言えない意見も。伝統が続いていくかどうか、また、上下関係の厳しさが必要かどうかは、これからも考えがぶつかりあうようだ。
清原氏は、24日付けの紙面で「松井君のあのシーン。オレはびっくりしてイスから落ちたよ…」という見出しをつけたコラムを執筆。今夏、話題になっている桐光学園・松井裕樹投手(3年生)について触れたもので、着眼点は彼のピッチング内容ではなく、チーム内での"上下関係"を報道番組から知り得て、疑問を提起している。
清原氏は、このやり取りから考えて「1年生から試合に出る重圧は分かっているから、彼のことは心から応援したい。彼がどうこうではなく、要するに高校野球の雰囲気が変わったということだろう」と分析。それでも「野球は、プロの世界でも年長者を敬う雰囲気を持ち続けてきた。この伝統は守っていくべき」と訴えている。
清原氏と言えば今年3月、スポーツ情報番組「S1」(TBS系)に出演したときの発言が思い出される。それは、清原氏の母校(大阪・PL学園)が、下級生への暴力行為が発覚したことにより、春季大会の予選出場を取りやめた一件から「PL学園といえば伝統ですから、暴力は」というコメントを出したことだ。生放送で流れたこの発言は、隣で聞いていた野球解説者・野村克也氏が、噴き出すレベルだった。
今回のコラムで「時代の変化は理解している。以前のような厳しい上下関係が絶対に正しいとも思わない。もちろん、暴力など、行きすぎた上下関係は良くない。だけど、けじめとか節度といった部分はあって当然じゃないか。オレはそう思う」と私見を述べている。
ネット上を見ると、清原氏のコラムを受けて、意見が書き込まれている。「PL学園のような厳しい学校は、おそらく才能を伸ばすより、潰すという弊害が多かったからじゃないか」と否定的にまわる人や、「軍隊式が正解と主張するつもりはない。ただ、今みたいなヌルい関係がいいのかと言われたら、それもまた違うと思う」などと、どちらとも言えない意見も。伝統が続いていくかどうか、また、上下関係の厳しさが必要かどうかは、これからも考えがぶつかりあうようだ。