ROCライトヘビー級王者のエド・ゴードンはキャリア5戦5勝。セラ・ロンゴの先輩クリス・ウェイドマンが4勝0敗のROCミドル級王者からUFC出場を果たしことを思えば、彼もまた十分に注目に値するファイターだ (C) KEITH MILLS

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14日(金・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのトロピカーナリゾート&カジノで、米国東部の人材育成ナンバーワン大会であるRing of Combatが開催される。今回が実に42度目の大会となるROCは、恒例となりつつあるマルチ・タイトルマッチが組まれている。

王者がメジャーへ巣立つイベントの性格上、長期政権という形が少ないROCだが、今大会では4つの選手権試合中3試合が王者の防衛戦となる。王座決定戦は1試合、前回大会でチャンピオンとなったユライア・ホールの返上により、UFC戦績2勝5敗でリリースされたマイク・マッセンジオが、4年10カ月振りに自身をメジャーに送り出してくれたROC出場を果たす。対戦相手のロナルド・スターリングJrは、ストライクフォース・チャレンジャー帰り。当然、両者はROCのベルトの向こうにメジャー復帰を見据えている。

王者トム・デブラスがUFC進出を果たした後、ライトヘビー級王者に輝いたセラ・ロンゴ期待の無敗の新鋭エド・ゴードンはアントン・ララマンテスの挑戦を受ける。この他、フェザー級王者で、IFL&WECベテランのデヴィダス・タロセビュチスは、メインでキャリア7勝4敗のマイク・サンチアゴと2度目の王座防衛戦へ。前回大会でジャスティン・ヒッキーを下し、バンタム級のベルトを腰に巻いたジミー・リベラは、キャリア7勝3敗のジョエル・ロバーツを相手にファースト・タイトルディフェンスに臨む。

ROCと特徴として、戦績的には差のありそうな対戦でも、そのキャリアの少なさから数字に表れないノビシロを持っている選手も含まれており、アップセットも少なくない。登竜門大会以下で、鎬を削り合って勝ち抜いている彼らの実力が、日本国内居残り組とどれだけ差があるのか。そんな想像をめぐらせて、近未来のメジャー昇格組を探るのもROC観戦の楽しみ方である。

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