――『名探偵コナン』のオープニングテーマに起用されている1曲目の「tear drops」は、ヒロインの毛利 蘭になりきって歌詞を書かれたと聞きましたが、キャラクターと自分との共通点、もしくは自分との違いを感じることはありましたか?

白石:恋愛ではどんどん前に行けないところとか、そういう意味では、どちらかというと、自分も蘭ちゃん寄りなのかなって。だからという訳ではないんですけど、同世代の子とか、例えば今、恋愛している子とかにも「こういう経験、あるな」とか「分かる!」って感じで共感してもらえるような歌詞になればいいなと思っていて。この曲を聴いて元気をもらって、「今までメールを送れへんかったけど、送信ボタン押してみよう!」みたいに一歩、背中を押せたらいいなと。

――蘭は、主人公の工藤新一の帰りを一途に待ち続ける女の子ですが、自分もそういうタイプですか?

白石:待ちたいです!

――オープニング映像で、アニメのキャラクターになって歌っている自分を観て、どう思いましたか?

白石:1月8日からオンエアだったんですけど、サプライズにされてて、当日まで私は知らなくて。初めてテレビで観た時に「えぇー!コレ、私と同じような服を着てる人が踊ってるやん!」って思ってスタッフに聞いたら、「アレは、白石さんですよ」って。「うそー!マジで?」って本当にビックリしたんですよ。自分よりメッチャ可愛く描いて頂いて、嬉しすぎて、なんて自分は幸せ者なんだろうと思いました。

――最近、涙を流したような出来事はありますか?

白石:意外とよく泣くんですよ、一々。嬉しくても悲しくても(笑)。最近で言うと、私は犬を3匹飼っているんですけど、東京で仕事があったら実家とかに預けてくるんですね。普段、犬がいるのがごく普通という生活をしているので、東京とかで離れている時にでも、何気なく犬の名前を呼んでしまう時があって。すぐに「あっ、今は一緒じゃなかった!」と気付くんですけど、夜とかしんみりした気分の時だったりすると、寂しい気持ちになって、泣いてしまったりしますね(笑)。朝になると「なんで、あんなことで泣いたんやろ?」ってなるんですけど、どうも夜は感傷的になるタイプみたいです(笑)。普段もよく飼っている犬を叱ったりしているし、自覚がないけど、実は親バカならぬ“犬バカ”なんだなって、その時気付きましたね(笑)。

――「tear drops」のミュージックビデオを観させて頂きまいたが、ダンスの振付はご自身で考えられるんですか?

白石:そういう時もありますね。得意なジャンルもあれば、苦手なジャンルもあるので、苦手なジャンルはお願いしてやって頂いたりバランスをとって(笑)。元々私はクラシックバレエとか日本舞踊から入ったので、ジャズダンスが得意なんですよ。今回の「tear drops」は振付の先生にお願いして作って頂いたんですが、今までは結構、音にカッコイイ振りをハメるとか、そういうやり方で作ってきましたね。今回はダンスを見ただけで「tear drops」の歌詞の意味が音楽を聴かなくても分かるような振付になっています。例えば「tear drops」とか「フラッシュバックした」とか「泣いているんじゃない」、「あなたの声だけ耳に残っている」というような箇所とかが特に分かりやすいんですが、まるで歌のようにダンスでも歌詞を伝えられるような振付になっているので、楽しんで観て頂けると思うし是非、歌詞と照らし合わせながら聴いてみて下さい。

――ミュージックビデオでは黒と白の衣装を着ていましたが、今回のジャケットの衣装とか、ご自身で選ばれたんですか?

白石:そうです。衣装は全部、自分で探しました。いっぱい走って、色んなお店を見て、買って来たり。

――お仕事のステージで着られるような衣装と、プライベートで着る私服は、またちょっと違いますか?

白石:その日の気分によって決めるタイプなので、基本的にはCaos Caos Caosで着てるようなクールな感じだったり、ボディーのラインが出るようなものが好きなんですが、元々ピンク色が好きなこともあって、そういうカラーのものを着たり、たまにはフリフリなのを着てみたり(笑)、気分転換ですかね。ファッションって気軽に色々な自分を表現できたりするから、楽しくって。サイドで二つくくりにしたりもするんですよ!