ラインバレルオーバーライド

おたくま経済新聞読者のみな様こんにちは。更新率の不安定さに定評のある『燃やせ!ロボ魂』のお時間がやってきました。今回は前回紹介したロボホビと同日に写真撮影を行っていたため、いつもよりも早く更新することができました。
さて前置きはこの辺にしておくとして紹介に入らせていただきます。今回紹介させていただくロボットホビーはこちら!

(有)アルター アルメカ 鉄のラインバレル ラインバレルオーバーライド 完成品アクションモデル 宮沢模型流通限定品

こちらは同時に通常版のラインバレルも発売されたのですが、流石に二体とも買うほど私の軍資金は豊富でなかったので苦悩の末、こちらのオーバーライドを購入しました。だって早瀬より城崎のほうが好きなんですもの。

さてこのホビーは、2004年よりチャンピョンREDにて連載中の清水栄一・下口智裕作のロボット漫画『鉄のラインバレル』に登場する機体です。
2008年には本作を原作としたアニメも放送されました。

ここで軽く本作のあらすじを紹介します。
3年前の事故で超人的な力を手に入れた少年早瀬浩一。
3年後再び彼の下に事故の原因であり彼に力を与えた存在である巨大ロボット『ラインバレル』が現れ、彼は〈マキナ〉と呼ばれるこの巨人の搭乗者〈ファクター〉となる。その後『JUDA』と呼ばれる組織に勧誘を受け、世界征服を企む『加藤機関』なる秘密結社の存在を知った浩一は、ラインバレルと共に彼らと戦うのであった。

ではさっそく中身を見てみましょう。

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素立ち姿です。え〜一発ノックダウンです。
なんですかこのかっこよさは……。原作のデザインを忠実に再現されています。

何よりお勧めなのは後ろ姿。頭の角の先からテールスタビライザーの先端までまさに死角なし。
基本ラインバレルは白を基調としたカラーリングなのですが、カウンターナノマシンを起動させることにより黒を基調としたカラーリングになります。ちなみにカウンターナノマシンはもう一人のファクター城崎絵美が搭乗した際にしか起動しないため、自ずとこのカラーは城崎専用カラーとなっています。脚の形状上立たせるのが難しいのですが、テールスタビライザーを地面に設置させることで、展示用アームなしで自立させることが可能です。

次に付属パーツを一覧にて紹介させていただきます。

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前腕装甲〈通常状態〉左右各1/前腕装甲〈オーバードライブ状態〉左右各1/飛行ユニット左右各1/太刀×2/太刀のツカ×2/平手〈固定〉左右各1/エグゼキューター〈通常時〉/ビーム刃先端/ビーム刃刀身×2/エグゼキューター〈最大出力時〉/エフェクトパーツ先端/エフェクトパーツ(短)×2/エフェクトパーツ(長)×4/ラインバレル本体用台座/ビームソード用台座/エグゼキューター用ケーブル/ビームソード設置台/ビームソード展示用アーム/本体展示用アーム

大きさの比較用として幼生ニルヴァーシュを持ちだしてきました。だいたいニルヴァーシュが5センチですからその4倍くらいの大きさです。以前紹介した超合金魂ビッグオーも同サイズですし、他に例えるならガンプラのMG級です。次にボークスから発売されたラインバレルとの比較。アルメカのほうが、全体的にパーツが大きいですね。色合いも比較的にアルメカのほうが明るいです。

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顔のアップです。顎と角が特徴的なライバレル。この主張する顎がととてもいいです。
首は三重構造になっており、横に360度可動、前後の可動域もかなり広いです。

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腕の可動は肩が四重構造になっており、上下前後左右の可動を可能にしています。
ただし前後の可動はそれほど自由ではありませんし、腕を画像のように上げようとすると、肩パーツが邪魔をしてこれ以上上げることはできません。また前腕部の付け根にも可動部分があります。

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手首の可動も同じでパーツが邪魔をしてあまり可動できません。手の指は親指の第一関節を覗いて全て可動します(ジャンケンができますね)。パーツの差し替えで平手(固定)にもできます。

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手の平の突起部分を柄の凹みにはめ込むことでしっかりと太刀を握らせることができます。逆手持ちも可能です。

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腰は二重構造で左右前後に可動します。
左右にはおよそ60度、前後には少しだけ可動します。このきゅっと引き締まったくびれがたまりません。腰のアーマーはどれも可動しますが無理に広げようとすると取れてしまうので注意が必要です。

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脚は股部が前左右に約60度可動。
後ろには少ししか可動しません。膝も同じく60度ほど後ろに曲げられます。横から見ると脚部パーツの独特のラインが目立ちますね。

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コックピットはなんと開閉が可能です。
しかもただ単に開くのではなく、実際の設定に沿った方式で開きます。これが何ともテンションを上げさせてくれます。さらにコックピットにはちゃんと城崎が搭乗しています。
画像からでは少し見づらいですがちゃんと色分けがされています。すごい……。

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テールスタビライザーにはエグゼキューターを収納することが可能です。もちろん収納していない状態も再現できます。
それにしてもここまでしますかアルターさん……。

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テールスタビライザーは外して軽装備モードを再現するのもよいかもしれません。その代わり台座は必須になりますが。

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一部のパーツを変形・差し替えることでオーバードライブ状態を再現できます。通常時に比べ凹凸が激しく、威圧感が増しています。それにしてもやはり後ろ姿が美しい…飛行ユニットの造形がたまりません。飛行ユニットの羽は各部にボールジョイントがあるため各々、独立した可動が可能です。

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命名、セミオーバードライブモード。左半身のみオーバードライブモードに変形させてみました。これはこれでなかなかかっこいいです。

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エグゼキューターの取り出しを再現。ケーブルはエグゼキューターとテールスタビライザー内に接続します。
そして取り出して手に持たせることも可能です。
エグゼキューターも太刀と同じで手の平の突起をグリップの凹みにはめ込むことでしっかりと固定できます。エグゼキューターの場合は太刀の時よりも少し握らせるのが難しいので慎重に指を可動させることをお勧めします。

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エグゼキューターには〈通常時〉とは別に〈ビームソード時〉のタイプもあります。通常時に比べ、エグゼキューターの発射口が大きく展開しています。

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ビームソードの刃はパーツの差し替えによって長さや形状を自由に変化させることが可能です。直線状のビーム刃もいいですが、やはり乱れたビーム刃のほうがかっこいいですね。

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実際にライバレルに持たせるとビーム刃の巨大さが分かります。
背景用紙からはみ出ない様に撮影するのが大変でした。これを両手で持たせて振り上げた状態を再現したかったのですが、さすがに重さと長さで無理でした。
上から刃をつる形にすれば再現は可能かもしれませんが。それでもこのビーム刃は迫力満点です。あいにくこれを持たせた状態で飾れる棚が私の部屋にないことが残念で仕方がないですが。

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アルメカのラインバレル、ボリューム満点で最高の出来でした。
何より私の心を満足させてくれた点は、アニメ版ではなく原作コミックのデザインを忠実に再現した点ですね。

原作コミックのデザインはアニメ版と比較して細身で何より背中からテールスタビライザーにかけての美しさが格段に違うのです。
作り手としては非常に面倒なデザインですが故に実際に立体にした時のかっこよさがケタ違いです。

これほどの出来だとやはり通常版のラインバレルが余計に欲しくなってしまうわけですが、残念ながら私の経済事情から実現は厳しいです……すまない浩一。

是非ともアルターさんにはヴァーダントも作ってほしいものです。ヴァーダントはラインバレル内で私が一番好きな機体ですから……まぁ要するにごく個人的な要望です。

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■ライター紹介
【機人08号】

少年時代にロボットに心を奪われて以来、その愛を今日に至るまで燃やし続ける者。ライターとしてはド素人であるが、一人でも多くの人にロボットの魅力を伝えるため、今日も彼は足らぬ文章力を勇気と気合で補い、記事を書く。

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