厚生労働省がまとめた民間主要企業308社の春季賃上げ要求・妥結状況の集計結果によると、妥結額は前年比519円減の5630円、賃上げ率は前年比0.16%減の1.83%だったことがわかった。妥結額、賃上げ率ともに前年を下回ったのは6年ぶり。

 妥結額を業種でみると、最も高いのはサービスの7296円、最も低いのは非鉄金属4411円。賃上げ率をみると、最も高いのはサービスの2.47%、最も低いのは鉄鋼の1.29%となっている。

 集計対象企業308社のうち、具体的な要求額が把握できた280社の要求額は、前年比702円増の8002円だった。

 集計対象企業は、資本金10億円以上かつ従業員1000人以上の労働組合のある企業で妥結額を把握できた308社。

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