厚生労働省は、7月末現在における来年春の高校・中学新卒者の求人・求職状況を取りまとめ、発表した。それによると、高校新卒者の求人数は13万5000人で、前年同期に比べ48.8%減少し、深刻な雇用状況となっている。

 一方、求職者数は19万1000人で、前年同期に比べ5.5%減少した。求人倍率は0.71倍となり、前年同期を0.60ポイント下回った。

 特に地方の雇用情勢は、危機的な状況だ。都道府県別では、沖縄0.11、青森0.16、熊本0.20、鹿児島0.22、高知0.23、岩手0.23、宮崎0.24、北海道0.26、秋田0.26と、東北・九州・北海道などで0.1〜0.2倍台の地域が続出している。

 求人倍率が1.0倍を超えた地域は、東京、愛知、大阪、香川のわずか4都県にとどまった。

7月の完全失業率5.7%で過去最悪、有効求人倍率も過去最低を更新(2009-08-28)
10年卒就活、女子学生の苦戦明らか(2009-08-13)
内定獲得の地域間格差が拡大(2009-05-28)

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の専門紙。「中立公正」「確かな取材活動」で情報提供を行っています。