景気の低迷やワーク・ライフ・バランスの推進の影響で残業時間が減少している。月間の残業時間が20時間に満たないビジネスマンが増加し、約5割に上っている――こんな職場の状況が、明らかになった。

 転職サイトを運営するインテリジェンスが、関東、関西、東海地域で正社員として就業中の22〜39歳の男女を対象にインターネット調査を実施し、1218人から回答を得た。

 「残業なし」、残業時間が「20時間未満」をあわせ、月間の残業時間が20時間に満たない人は、48.11%と約半数にのぼっている。1カ月の残業時間で最も多かったのは「20時間未満」で36.0%。次いで、「20〜40時間未満」(28.3%)、「40〜60時間未満」(15.4%)と続いた。

 2007年の調査結果では、「残業なし」が8・7%、「20時間未満」が33.3%で、残業時間が20時間に満たない人は合計42.0%となっており、2年前と比較して6.1ポイント増加した。また、80時間以上と回答した人は3.2%で、この2年間で3.7ポイント減少している。

 景気低迷で、残業規制による雇用調整を行う企業が増加すると同時に、ワーク・ライフ・バランスを推進する動きが残業時間の減少につながっているようだ。

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