日本経団連が会員企業を対象にしたCSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果によると、「サプライチェーン・マネジメント」に関する取り組みに課題があることがわかった。

 現在のCSRへの取り組みを2005年当時と比べてきいたところ、「方針・戦略の明確化」「CSR推進体制の整備」「従業員の教育・研修」「CSRに関する情報開示」について、「かなり進んだ」「ある程度進んだ」と回答した企業の比率がそれぞれ7割を超えた。

 一方、「サプライチェーン・マネジメント」については、「ほとんど取り組んでいない」「あまり進んでいない」と回答した企業の比率が3割を超えており、今後の課題となっている。

 「サプライチェーン・マネジメント」の課題に関する自由回答をみると、サプライヤーの多様性やグローバル取引の拡大によって、一律の対応や手法など標準化の難しさが指摘されている。

 同調査は、5月〜7月に日本経団連企業会員1297社を対象に実施し、 437社(回答率33.7%)から回答を得た。

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の専門紙。「中立公正」「確かな取材活動」で情報提供を行っています。