ミランは4日のセリエA第7節でアタランタと対戦し、敵地で1−1と引き分けた。前半にアタランタが退場者を出し、試合の大半で数的優位に立ったミランだが、終盤のゴールで勝ち点1を獲得するに終わっている。

DFアレッサンドロ・ネスタは試合後、謙虚にならなければいけないと述べ、厳しい姿勢でチームを批判している。

「(ドローで)ミランが再生した? この試合は勝たなければいけなかった。彼らは10人だったんだ。謙虚になって、それを理解する必要がある」

「問題が解決するのは勝ったときなんだ。アンラッキーだった? いやいや、攻撃の面であまりに混乱がありすぎる。ボールを失い、カウンターを受けているんだ。距離感を失っているよ。それを取り戻さなければいけない。これからは、結果を残すしかないよ。それができれば、すべてが落ち着く」

厳しいコメントを残したネスタは、スタジアムを後にするチームバスの中で、レオナルド監督と話し合って考えをはっきりさせたという。そのレオナルド監督は疲れ切って声をからし、試合後のインタビューには応じていない。一方、同監督の代わりにインタビューに応じたマウロ・タッソッティ助監督は、ネスタの意見を完全に支持している。

「我々がドローにあまり満足していないのは当然だ。勝たなければいけなかった。我々は前半のスタートが悪く、後半はやるべき義務を果たしたね。残念ながら、ゴールが決まったのは終盤だったが。パトが後半序盤のシュートを決めていれば、おそらくはこのインタビューで勝利を祝えたのかもしれないけどね」

一方、タッソッティ助監督は後半開始から出場し、同点ゴールを決めたMFロナウジーニョについて、「彼のゴールはとても重要だ。我々は同じ船に乗っているのだから、ゴールが彼の役に立つことを願っているよ」とコメントした。

さらに、同助監督は次のように続け、ネスタがレオナルド監督を批判しているわけではないと語った。

「我々の周囲にはプレッシャーがある。精神的にその代償を払っているんだ。我々は彼らの最初のシュートで失点を喫した。つまり、我々は困難を抱えているということだ。それは明白だよ。しかし、彼らが10人になってから、無様な姿をさらしたとは思わない。ネスタはそういう分析をしたのであって、スタッフを批判したわけではないよ。シエナ戦でもマルセイユ戦でも、我々はプレーとアイデンティティーを示している。ダービーでの敗北はこの上なく厳しかったけどね。少し混乱に陥ってしまった」