9月30日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第2節で、ミランは本拠地サン・シーロでの対戦だったにもかかわらず、格下チューリヒに0−1と敗北を喫した。リーグ戦での不振に続き、CLでの戦いもこれで難しくなってしまったと言える。

だが、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は試合後に『スカイ』のインタビューで、「レオナルドに対する信頼を再確認しておく」と、指揮官への信頼を強調した。一方で、同副会長は敗北について、「今は物事が間違った方に進んでいる。ドローは必須だったはずなのだが…。我々は前進しなければいけない」と暗い表情で話している。

一方、ガッリアーニ副会長から続投を保証されたレオナルド監督だが、髪を乱した落ち込んだ様子で、怒りを隠すことなく、次のように不満を露わにしている。

「開始10分であんな風に失点するのは愚かだ。部分的には、あれが試合を難しくした。グランダーのボールで、ヒールキック。ニアポストでのゴール…バカげている。ただ、多くのことがネガティブに働いたんだ。前半はあらゆる攻撃をして、激しくプレーした。後半はさらなる失点のリスクを冒しながら、もっと知性をもってトライしたけど、うまくいかなかった」

「厳しい結果だ。チャンスを失った。勝っていれば、我々は楽な状況になっていたんだからね。序盤に良くなかったのは悔いが残る。多くのことについて語ることができるが、理想的ではないアプローチだったし、我々はそのミスの代償を高く払わされたんだ。今は強くなって、まとまり、こういう失点をしないようにしなければいけない」

ミランの得点力不足は、夏のマーケットでの選択をあらためて考えさせるものだ。レアル・マドリーへと売却したカカーがゴールを決めた今節は、レオナルド監督が獲得を願ったエディン・ジェコ(ヴォルフスブルク)とルイス・ファビアーノ(セビージャ)も得点を記録している。だが、ミランに来たのは、残っていた最後の駒、クラース・ヤン・フンテラールだった。

レオナルド監督はか細い声で次のように話している。

「私はミランのベンチに座るように強制されたのではない。どんなことだって、一緒に決めていく。自分のことは考えていないんだ。私が考えているのは、全体的な我々のことだよ。我々は多くの才能をもって、相手を苦しめてきたチームだ。今は、それがもう機能しなくなっている。もっとまとまりが必要なのだろう」

「我々は大きなチャンスを失ってしまった。これですべてが難しくなってしまったよ。自分たちの武器を使って、我々は力を見せようとしなければいけない。選手たちは何と言っているか? 彼らは頑張っているけど、苦しんでもいる」

「でも、このトンネルを抜け出すために、我々は全力を尽くすよ」