さて、今日は、戦略をまた別の角度から見ていく試みをしようと思います。なるべくカタカナを使わず、それでもカタカナを交えつつご説明しようと思います。

 何度も書いていますが、戦略の論点は結局、リソース配分とポジショニングの問題に帰結します。それはどうして?というのも、何度か書いたように思います。

 で、今日は、その優しい説明を試みてみます。

 一昔前、戦略というのは「やらないことを決めること」というふうにおっしゃる人がたくさんいました。

 まあ、結果的にはそりゃそーなんですが。

 本質的な視点から言いますと、大事なことを決めて、それに従った、内部環境の使い方、外部環境への作用の仕方を決めればいいのです。

 会社が大事と思うことはなんですか?

 それは、それぞれの会社の、経営者のレベルによって、違っていいと思います。すごく長期的に、社会をこうしていきたいんだ!という非常に高い理想を持っているのなら、それはそれでいいのです。それが大事なことです。

 時価総額100兆円が大事だ!というなら、それはそれでいいのです。

 明日、食っていくことが大事だ!でもいいと思います。

 潰れないことが大事だ!でもよいのです。

 変に、ビジョンがどうとか、こだわる必要はないと思います。時系列的な感覚も、なんでもいいと思います。企業のあり方によって、それは様々です。ただ、お金が尽きると一旦、ゲームオーバーということだけは決まっています。

 お金を増やすことが目的でもいいし、お金は手段と割り切りつつ、外部の変革を大事にする社会起業でもどちらでもいいのです。

 これは人のありようの多様性と同じだと思います。

 家庭を作ることが大事だ!でもいいのです。仕事で出世することが大事だ!でもいいのです。

 何が一番大事なのか?それを自問自答してください。


続きはこちら