風評対策コラムから大分話しがずれてきているかもしれませんが、医療保険で気になることも書いておきたいと思います。結論は、パンデミック時に入院保険はおりないということだけです。

パンデミック時のリスクを考える時、企業であれば事業が運営できない時のことを考えますが、個人であれば、新型インフルエンザに罹った時にどうやって回復するかが重要な問題となります。

そこで思いつくのが、入院して、タミフルを飲んで、人工呼吸器を付けて、安静にする…という一般的な治療イメージなのですが、パンデミックとは爆発的流行という意味ですから、必要な病床(ベッド数)を確保できない状況が容易に想像できるわけです。

新型インフルエンザは病気ですが、病気で入院するのは新型インフルエンザだけではありませんので、特定の病気で入院する病棟は限られることになります。

ここで問題になるのが「入院保険」。

入院保険とは、入院した際のベット代ということになりますが、新型インフルンザが蔓延して病院が入院を受け入れられない場合、どうなるかというと、入院していなければ、入院保険は支払われないのです(生保の営業担当者曰く、病床が足らなくなる状況は想定されていないとのこと…)。

通常であれば、入院の必要がありながら、病床が足らないため自宅療養にさせられるだけで、保険もおりず、人工呼吸器も使えない状況に追い込まれるわけです。

そうなると治療に必要な診療と薬代のみが医療保険の一部によって支払われることになるのですが、インフルエンザによる症状でもっとも重大なものは「肺炎」で、その対策として大切なものが「人工呼吸器」による呼吸の確保ですので、治療レベルも下がり、保険も十分に支払われないということになります。


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