加ト吉×永谷園=「製品」ではなく「商品」。/金森 努
何気ない組み合わせでも、それが消費者にとって有益な提案になっていれば、売れる。単に製品を店頭に並べていても、売れない。
8月25日から加ト吉は、自社の無菌包装米飯と、永谷園の具材入り粉末味噌汁をを組み合わせた新商品「明日の朝ごはん 味噌汁付」を発売する。忙しい朝に向けた"朝専用のご飯"をコンセプトに開発した提案商品で、食品業界初のコラボレーションだという。
ご飯にみそ汁という当たり前な組み合わせだが、同社はニュースリリースで<無菌包装米飯は電子レンジで2分加熱するだけ、味噌汁はお湯を注ぐだけで>と利点を強調する。「忙しくて、つい朝食を抜いちゃう!」という人にとっては画期的なソリューションとなる。コンビニで前夜にもう1品ぐらい総菜を買っておけば、完璧な和朝食の完成である。農水省は朝食欠食問題の解決のため「めざましごはんキャンペーン」を提唱している。時流をとらえた商品でもある。
加ト吉と永谷園のコラボレーションは実は初めてのことではない。今年4月に永谷園の「松茸の味お吸い物」を加ト吉の「冷凍さぬきうどん」と生玉子とをからめて作る「釜玉うどん」をCMキャラクターとして玉木宏を使って提案している。
加ト吉×永谷園の、「松茸風味釜玉うどん」は、いわゆる共同販促であるが、今回の「明日の朝ごはん 味噌汁付」は無菌包装米飯に粉末味噌汁が1つずつセットされて商品化されている。コラボレーションが一歩進んだ状態であるといえるだろう。
カテゴリーをまたいで、商品を関連づけてレシピや使用用途提案をすることを、流通の現場では「クロスマーチャンダイジング」という。店頭の棚の配列は、カテゴリーできれいに分類され目的を持った買い物客には利用しやすい。反面、買い物客には買い回りをさせることになる。
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8月25日から加ト吉は、自社の無菌包装米飯と、永谷園の具材入り粉末味噌汁をを組み合わせた新商品「明日の朝ごはん 味噌汁付」を発売する。忙しい朝に向けた"朝専用のご飯"をコンセプトに開発した提案商品で、食品業界初のコラボレーションだという。
ご飯にみそ汁という当たり前な組み合わせだが、同社はニュースリリースで<無菌包装米飯は電子レンジで2分加熱するだけ、味噌汁はお湯を注ぐだけで>と利点を強調する。「忙しくて、つい朝食を抜いちゃう!」という人にとっては画期的なソリューションとなる。コンビニで前夜にもう1品ぐらい総菜を買っておけば、完璧な和朝食の完成である。農水省は朝食欠食問題の解決のため「めざましごはんキャンペーン」を提唱している。時流をとらえた商品でもある。
加ト吉×永谷園の、「松茸風味釜玉うどん」は、いわゆる共同販促であるが、今回の「明日の朝ごはん 味噌汁付」は無菌包装米飯に粉末味噌汁が1つずつセットされて商品化されている。コラボレーションが一歩進んだ状態であるといえるだろう。
カテゴリーをまたいで、商品を関連づけてレシピや使用用途提案をすることを、流通の現場では「クロスマーチャンダイジング」という。店頭の棚の配列は、カテゴリーできれいに分類され目的を持った買い物客には利用しやすい。反面、買い物客には買い回りをさせることになる。
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