岡田監督がＷ杯本大会でベスト４を狙うといってマスコミの注目を浴びている。Ｗ杯出場権獲得はあくまで第一目標だ。さらにいえば、チームが権利を獲得したのであって、監督のものではない。目標を新しいものに切り替えるのもいいが、他にも設定しなおしたらどうかと思うものがある。

　岡田監督の契約だ。予選を突破したことで自動延長されているのかどうか不明だが、契約のあり方をもっとプロらしくしてもいいんじゃないかと思っている。たとえば、Ｗ杯ベスト４という目標があるのなら、達成した折りにはボーナスなど、なんらかのインセンティブを支払うべきだ。それも破格の金額にしたほうがいい。最低でも１億、２億……３億でもいいと思う。

　

　契約は本来、守らないと裁判になるようなものだし、プロであるならば、成功した場合に大きな報酬を得るのは当たり前のこと。日本の場合は予算社会で、監督の給料予算はこれだけですと決まっていて、結果が出ようが出まいが払う仕組みになっている。それはプロの社会としてふさわしくないよ。選手の移籍の際にも、違約金というものが発生するように、プロというのは常にお金で価値を証明されるものだからね。

　

　北京五輪の反町監督は、メダルを取るといってできなかった。ドイツＷ杯のジーコ監督もベスト16に行くといってできなかった。それについて契約違反だという批評・批判もなく、なんとなく終わってしまった。目標を達成できなくても知らん顔させない、プロらしい契約に変えるべきだ。

　

　そうした契約の形を公にすることで、世界の注目も浴びるし、日本で成功すればけっこうなボーナスをもらえると、外国人監督たちへのアピールにもなる。市場は間違いなく活性化されるよ。

　そういうことが許される雰囲気を、日本のサッカー関係者ももっと積極的に考えなければいけない。Ｗ杯予選だって、１位通過をしたらボーナスをあげるべき。そうすれば、残りの２試合だって単なる消化試合にならないからね。