アウディの高性能ワゴンから洗練されたホンダ・シビックまで 2026年欧州版 最も注目すべきハイブリッド車 10選(後編)
7. アウディRS5
デザイン:9点 インテリア:6点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:新しいリアアクスル技術により、並外れて俊敏 必要な時は速く、それ以外の時は洗練されている 実用的なEV航続距離と十分な燃費
短所:PHEVは技術的に妥協点があり、2.3トンという車重は非常に重い トランクと燃料タンクの容量が期待より小さい インテリアの素材品質は以前のアウディに及ばない
最大の特徴:ドライビングの楽しさ
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俊敏で活気にあふれ、運転が楽しい。アウディ初のプラグインハイブリッドRSモデルであるRS5は、重い車両重量を抱えながらも、高性能のセダンとステーションワゴンがEV時代においても輝けることを証明した1台だ。

7. アウディRS5
実際、セダンの車重は2355kg(ステーションワゴンは2370kg)に達するが、巧妙なリアアクスル・トルクベクタリングと精密なステアリングのおかげで、RS5は機敏でレスポンスの良い、四輪駆動スーパーカーのようなリアバイアスなハンドリングを実現している。
「コンディションの良い道路では、非常にエキサイティングなドライバーズカーとなる」
--イリヤ・バプラート(ロードテスター)
2.9L V6エンジンと電気モーターを組み合わせ、合計出力639psを発生させるRS5は、0-100km/h加速をわずか3.6秒でこなす。また、電気のみでの航続距離は最大80kmを謳っている。
ハードに走らせると、コーナーでその重量を感じ始めるだろう。一方、ペースを落とせば、快適で実用的な、気さくな高性能セダンとなる。ただし、ステーションワゴン(アバント)のトランク容量は361Lと、M3ツーリング(500L)ほど広くはない。
それでも、RS5は日常的な使い勝手の良さを刺激的なパフォーマンスと巧みに融合させた、印象深いPHEVである。
こんな人にはおすすめ
・爆発的な加速とクワトロシステム、そして実用的な電気航続距離を求める場合
・シャープなルックスの高性能セダン/ワゴンで、維持費が安いクルマを求める場合
こんな人には不向き
・軽量で純粋なスポーツカーを探している人。ハイブリッドシステムにより重量がかなり嵩んでいる
・トランク容量を犠牲にせずに高性能車を手に入れたい人
8. レンジローバー・スポーツP460e
デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:7点
長所:メカニカルの卓越した洗練さと、低速域での高級感 非常に幅広いダイナミック性能 同クラスで比類なき電気航続距離
短所:一部のライバル車より価格が15~20%高い エクステリアデザインは、やや気取った印象を与えるかもしれない SVバージョンは特に高価
最大の特徴:ラグジュアリーな魅力
レンジローバー・スポーツは、高級SUVに期待されるすべての要素を備えている。実用的で、非常に多用途で、滑らかで洗練されており、運転の楽しさも抜群だ。

8. レンジローバー・スポーツP460e
PHEVモデルのP460eは、31.8kWh(実用容量)の大容量バッテリーにより燃費効率を高めており、電気航続距離は122kmと優れている。これは競合車であるBMW X5 xドライブ50e(103km)を上回る数値だ。
「ステアリングの重さ、反応速度、感触の緻密なチューニングに加え、しなやかでありながら驚くほど引き締まった洗練されたダンピングが、このクルマの最大の魅力だ」
--マット・ソーンダース(ロードテスト編集者)
P460eの車両重量は2660kgにも及ぶが、それでもSUVとしてはかなり俊敏だ。3.0L直列6気筒エンジンと218psの電気モーターを組み合わせた総出力は460psに達し、0-97km/h加速は5.5秒を切る。
もちろん、高級車であるためは安くない。英国価格は9万310ポンド(約1890万円)から。しかし、これほどの快適性、洗練性、そしてシームレスな走行性能を兼ね備えたPHEV SUVはほとんどない。
こんな人にはおすすめ
・豪華な室内空間、本格的なオフロード性能、そして長い電気航続距離を求めている場合
・税金が比較的安くなる高級SUVを求めている場合
こんな人には不向き
・都市部の狭い立体駐車場や細い通りを毎日運転するのが面倒な場合
・高額な価格設定と保険料が重なり、予算を超えてしまう場合
9. ホンダ・シビック
デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:7点
長所:広々とした室内空間 乗り心地とハンドリングのバランスが良い 印象的なパワーと優れた燃費を兼ね備えている
短所:最も魅力的なパワートレインとは言えない エルゴノミクス上の欠点がいくつかある
最大の特徴:快適性
SUVが増え続ける中、ホンダはシビックにおいて伝統的なハッチバックのスタイルを貫いてきた。最近も、マイナーチェンジとして数々の改良が施されたばかりだ。

9. ホンダ・シビック
「エンジンは複雑だ。トランスミッションの挙動は、時にはCVTのようであり、時には従来のオートマティック・トランスミッションのようでもある。しかし、ほとんどの場合、その違いに気づくことはない」
--イリヤ・バプラート(ロードテスター)
驚くべきことに、この日本車はすでに11代目に突入している。しかし、その勢いが衰える兆候も、過去の栄光に安住する様子もまったく見られない。
HR-V(日本名:ヴェゼル)やジャズ(日本名:フィット)と同様、シビックもホンダの洗練されたe:HEVパワートレインを採用している。これは、ほとんどの状況において、2.0L直列4気筒ガソリンエンジンを発電機として使い、1.05kWhのバッテリーを充電し、その電力で183psの電動モーターを駆動する仕組みだ。
ホンダの発表によれば、20km/lの燃費を実現するという。実際のテスト走行でも、特に努力することなくこの数値に容易に達成できた。
シビックは、多くのライバル車よりもはるかに運転が楽しい。魅力的なハンドリング、素早いステアリングレスポンス、そして優れた姿勢制御が特徴だ。落ち着いた乗り心地のおかげで、現在販売されているハッチバックの中でも最も快適な1台と言えるだろう。
こんな人にはおすすめ
・走行性能が高く、実燃費も優れたハッチバックを求めている場合
・標準的なCVT特有の「ラバーバンドフィール」よりも、自然でリニアなスロットルレスポンスを好む人
こんな人には不向き
・外部充電機能付きのPHEVが必要な場合
・後部座席の広さを重視する場合や、クロスオーバーのような高いドライビングポジションを求める場合
10. MG HS
デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地&ハンドリング:6点 コスト:9点
長所:魅力的なエントリー価格 120kmという印象的な電気航続距離 広々とした充実装備のインテリア
短所:他の競合車ほど運転の楽しさがない フラストレーションがたまる運転支援システム ワインディングロードで姿勢制御の問題がある
最大の特徴:コストパフォーマンス
3万2495ポンド(約680万円)という比較的手頃な価格で、この驚くほど実用的なPHEV SUVを手に入れることができる。運転の楽しさがあり、多くの高級ブランドのライバル車よりも長い電気航続距離を誇る。

10. MG HS
実際、MG HSは最大120kmの電気航続距離を謳っており、これは多くの欧州車や極東のライバル車を大幅に上回るものだ。
「高速道路では、エンジンの出力がより頻繁かつ重要な役割を果たすが、一部のハイブリッドシステムとは異なり、常に称賛に値するほど静かに作動しているようだ」
--マット・ソーンダース(ロードテスト編集者)
MGの魅力をさらに高めているのがインテリアだ。内装材の質感は高く、頑丈で堅牢な造りを感じさせる。エントリーグレードの「SE」を選んだとしても、標準装備は充実している。
走行性能に関しては、最も刺激的というわけではないし、ダイナミック性能の幅が特に広いわけでもない。しかし、走行時の洗練度は高く、乗り心地も十分に快適だ。
確かに、MG HSは最もエキサイティングなPHEV SUVではないが、価格以上のスター性を備えた、バランスの取れたファミリー向けSUVだ。
こんな人にはおすすめ
・3万5000ポンド(約730万円)未満で充実した標準装備を求める場合
・手頃な価格で電気航続距離の長いPHEV SUVを求める場合
こんな人には不向き
・高級ブランドのロゴや最先端のインフォテインメント・システムを求める場合
・刺激的なハンドリングや優れた姿勢制御を求める場合
自分に合ったハイブリッド車を選ぶには
自分に合ったハイブリッド車を選ぶには、充電環境と1日の走行距離が鍵となる。考慮すべき点は以下の通り。
ハイブリッド(HEV)か、プラグインハイブリッド(PHEV)か
ハイブリッド:自宅に車庫がなく、充電器へのアクセスも容易でない場合は、通常のハイブリッドが最適だ。車両価格が安く、高速道路で長距離を走行する人にも向いている。
プラグインハイブリッド:自宅や職場で充電器を利用できる場合、電気航続距離が十分にあるPHEVが全体として最も経済的だ。うまく利用すれば、化石燃料を一滴も使わずに数週間走行することも可能。
冬季の航続距離:寒い季節には、実際の電気航続距離がカタログ値より20~30%短くなることを念頭に置いておくべきだ。
充電速度

PHEVは便利だが、充電環境が整っていないと真のメリットを享受できない。
AC充電:ほとんどのPHEVは、一般的なAC充電器から最大7kWで充電でき、満充電まで約3~5時間かかる。
DC急速充電:一部の新型PHEVは公共の急速充電器を利用できる。これはメリットではあるが、公共の充電器を使ってバッテリーを急速充電すると料金が大幅に高くなるため、必要不可欠な機能というわけではない。
「バッテリー切れ」時の性能
PHEVのバッテリーが完全に空になることは稀だが、バッテリーが減るとエンジンに頼って走行するようになる。そのため、エンジン排気量を確認しておきたい。重いSUVに小排気量エンジンを搭載していると、電動アシストが制限された際に、エンジンに負担がかかり、燃費効率が大幅に低下する可能性がある。不安な場合は、長距離の高速道路走行でも十分な燃費性能を発揮する通常のハイブリッドモデルを選ぶようにしよう。
ハイブリッド車を買うべきかどうか迷ったら
次のような場合は、購入をおすすめする。
・市街地走行と高速道路走行を両方行う場合。
・完全なEVへの移行はまだ考えていないが、排出ガスを減らしたい場合。
反対に、次のような場合は一度踏みとどまった方がいいだろう。
・主に長距離の高速道路走行に使う場合。
・自宅や職場に充電器がない場合。
・日常的にトランクを満杯にして移動する場合。

ハイブリッド車は市街地走行で特に本領を発揮する。
テストと選定方法
ハイブリッド車(HEV)およびプラグインハイブリッド車(PHEV)を評価する際、AUTOCAR英国編集部はパワートレインのシームレスさに重点を置いている。優れたハイブリッド車は低燃費を実現しつつ、電気モーターとエンジンの切り替えをシームレスに行い、パワートレインの複雑さを感じさせない。評価項目は以下の通り。
1. 効率性と実航続距離
PHEVについては、実環境での電気航続距離をWLTPサイクルのカタログ値と比較し、実際に何km走行できるかを確認した。通常のハイブリッド車については、都市部でのストップ・アンド・ゴー、幹線道路、高速道路など、さまざまなルートで燃費を計測し、標準的なガソリン車に比べてどれだけ燃費が改善されるかを確認した。

AUTOCAR英国編集部はすべてのモデルを試乗・評価している。
2. パワートレインの洗練度
電気駆動とエンジン駆動の切り替えを評価した。いわゆる「ラバーバンドフィール」を避け、切り替えがまったく感じられないパワートレインを重視した。また、バッテリーが消耗した後もパワー不足を感じるかどうか、高負荷時の性能もテストした。
3. 実用性とパッケージング
バッテリーやモーターの搭載により、トランクの広さや燃料タンクの容量が犠牲になることが多い。そのため、荷室寸法や乗員の快適性への実際の影響を測定した。また、PHEVの充電ポートの使いやすさや、日常の交通状況における回生ブレーキシステムの有効性もテストした。
4. 乗り心地とハンドリング
ハイブリッド車はガソリン車よりも重い。英国の荒れた路面状況で走らせ、その重量をどのように処理しているかを確認した。バランスを重視し、コーナーでも落ち着きを保ちつつ、路面の穴を乗り越える際に突き上げ感の少ないモデルを探した。
よくある質問(FAQ)現在販売されているPHEVの中で、航続距離が最も長いのは?
現在英国で販売されているPHEVの中で航続距離が最も長いのは、フォルクスワーゲン・ゴルフとアウディA3であり、いずれも電気のみでの航続距離は140km以上と謳われている。
ハイブリッド車にはどのような種類がある?
一般的に認められているハイブリッド車の種類は3つある。マイルドハイブリッド、フルハイブリッド、そしてプラグインハイブリッドだ。マイルドハイブリッドは電気によるアシストが最も少なく、多くの場合、低速時にのみ車輪を駆動する。フルハイブリッドは、より大容量のバッテリーと電気モーターを使用し、渋滞時や市街地走行など、短距離であれば電気だけで低速走行ができる。プラグインハイブリッド車は、はるかに大容量のバッテリーを使用し、電気のみでの航続距離を大幅に伸ばすだけでなく、加速力を高める強力なパワーブーストも可能。モデルによっては、電気のみでの走行距離が最大140km強に達するものもある。

燃費重視のものからパフォーマンス重視のものまで、ハイブリッド車の選択肢は幅広い。

