中国メーカーがEV充電技術開発で先行、5分で超高速充電を実現-米メディア
中国メディアの参考消息は26日、「中国メーカーが電気自動車(EV)充電技術開発で先行、5分で超高速充電を実現」とする米AP通信の記事を紹介した。
記事は「中国ではEVの充電がますます高速化している」とし、吉利汽車(Geely)が23日、EVのバッテリーを10%から70%まで4分30秒、10%から97%までを8分40秒で充電できる技術を発表したことについて、アナリストらが「中国の自動車メーカーにとって重要な進歩だ」と評したことを紹介した。
記事によると、Geelyは、世界最大のEVメーカーとなった比亜迪(BYD)や世界最大のEVバッテリーメーカーである寧徳時代(CATL)の仲間入りを果たした。両社は今年、約5分で充電できるEV超高速充電システムを発売している。
記事は「それに比べて、米国で現在入手可能な最も充電速度の速いEVでも充電には約20分かかる」とし、中国の独立系アナリスト、レイ・シン氏の話として「充電競争に参入している企業の数という点では、中国ははるかに先行している」と伝えた。またS&Pグローバル・レーティングのアナリスト、スティーブン・チャン氏の話として「中国メーカーは、EVの充電時間とガソリン車の約5分間の給油時間との差を縮めることで、EV普及における究極の障壁である航続距離への不安を解消しようとしている」とも伝えた。
記事によると、3月にはBYDがEVのバッテリーを10%から70%まで5分、10%から97%まで9分で充電できる新世代「ブレードバッテリー」を発表。4月にはCATLがEVのバッテリーを10%から80%まで3分44秒、10%から98%まで6分27秒で充電できる技術を発表している。
記事は一方で、「こうした画期的な成果にもかかわらず、専門家らは他にも障害があると警告している」と指摘。テクノロジー調査・アドバイザリーグループ、オムディアのシニアアナリスト、クリス・リウ氏の話として「真の課題は、バッテリーが過熱や過度の劣化、内部的なボトルネックを起こすことなく、そのレベルの電流を迅速かつ繰り返し受け入れることができるかどうかだ」と伝えた。
記事は「100を超える乗用車ブランドが存在する中国では、自動車メーカーが激しい競争に直面している。超高速充電などの技術革新に注力することが、他社との差別化を図り販売台数を改善するための手段の一つとなっている。しかし、成功するかどうかは、充電ネットワークの規模などさまざまな要因に左右される」と指摘。スティーブン・チャン氏の話として「中国の公共充電ステーションの大部分は依然として1メガワット未満で稼働している。Geely、BYD、CATLの超高速充電技術がその真価を発揮するためにはより高い充電電力を必要とする」と伝えた。
記事は「業界の一部ではすでに野心的な取り組みが始まっている」とし、その例として、BYDが今年末までに2万基の超高速充電ステーションの設置を計画していることを紹介した。(翻訳・編集/柳川)

