米中首脳会談、習近平氏は「台湾独立反対」要求…トランプ氏はイラン支援「断じて容認できず」と発言か
【ワシントン=阿部真司、吉永亜希子】米国のトランプ大統領と中国の習近平(シージンピン)国家主席は24日(日本時間25日)、ホワイトハウスで会談した。
中国外務省によると、習氏は米側に台湾独立に「反対」し、台湾問題を「慎重に処理」するよう求めた。米中が開発を競い合うAI(人工知能)を巡っては、対話の継続で一致したとみられる。
中国が「核心的利益」と位置づける台湾問題を巡り、米国の基本的な立場は、中台関係を不安定にする台湾独立を「支持しない」というものだ。習氏はより強い「反対」という表現を使うよう米側に求めた形だ。
中国外務省によると、習氏は「米国が正しい立場を堅持し、慎重に処理することを望む」と述べた。米国による台湾への武器売却をけん制したとみられる。
米国のデビッド・パデュー駐中国大使は25日、米FOXニュースの番組で台湾問題について、「我々は(従来の)立場を変えていない」と説明した。会談でトランプ氏は習氏に対し、「改めてその(従来の)立場を強調した」という。
パデュー氏は米CNBCの番組では、トランプ氏が会談でイラン情勢について、直接的にも間接的にも「中国がイランを支援することは断じて容認できない」との考えを習氏に伝えたと説明した。トランプ氏は25日、自身のSNSに「非常に生産的な会談だった」と投稿した。
AI乱用は「共同で防止」
高性能化が加速するAIを巡り、トランプ氏は会談前の演説で「我々の決断は今後、何十年にもわたり平和と繁栄をもたらす」と述べた。技術革新やAIによる経済成長に期待を寄せた発言とみられる。
習氏はAIについて「適切にコントロールし、発展させる能力と責任を有している」と語った。AIの開発だけでなく、米中による一定の規制が必要との考えを示したようだ。
両首脳の対面での会談は5月のトランプ氏訪中以来4か月ぶりで、今年2回目となる。
習氏は演説で、5月の会談で提起した米中関係の新たな枠組み「建設的戦略安定関係」に触れ、「中米関係という大きな船が安定的に前進するよう導いていきたい」と意欲を示した。米側に対中投資を促す一方で「中国企業を公平に処遇」するよう求めた。
トランプ氏は演説で「建設的戦略安定関係」には触れなかったが、米中両国が課題の解決で「大きな進展を遂げてきた」と主張した。貿易面では「信じられないほどの成功を収めている」と強調した。
習氏は25日、ホワイトハウスで開かれた茶会でトランプ氏に対し、「我々は年内にあと2回会う機会がある」と述べ、トランプ夫妻の訪中を「歓迎する」と表明した。
