平井拓郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「昔リスペクトの男たちは、なぜ現代音楽をバカにするのか」を公開した。動画では、昔のロックバンドを神格化するあまり、Mrs. GREEN APPLEやYOASOBIなどの現代音楽を否定してしまう人々の心理と社会的背景について、独自の視点で深く考察している。

動画の冒頭、平井氏は知人の「ジョン」が、Mrs. GREEN APPLEなどを「ロックじゃない」と批判してきたエピソードを紹介。過去の偉大なアーティストへ敬意を払う姿勢は評価しつつも、信仰が過剰になるあまり「現代音楽のことを否定する病気」に陥っていると指摘し、その原因に迫っていく。

平井氏は、昔と今のアーティストを比較することの無意味さを、王貞治と大谷翔平の違いに例えて説明。過去の音楽界は録音環境の制約や過酷な状況から「人間の限界を超えて」技術を磨く必要があったが、現代とは前提条件が全く異なると語る。その上で、中高年層が現代音楽を受け入れられない要因として「14歳頃までの環境」を挙げた。ゆとり教育導入前の抑圧的で厳しい学校社会において、当時の若者は『バトル・ロワイアル』のような反骨精神に共感し、激しいロックを求めたと分析。現代のポップアイコンはそうした「ロックが大好きな層」をターゲットにしておらず、彼らの心に刺さらないのは必然だと説く。

さらに、自分が理解できない音楽に世間が熱狂している状況に対し、「自分がわからないものにみんな騒いでるっていう孤独」や「寂しさ」を感じ、それがマウントや攻撃的なコメントとして表出していると推測。続けて「国語力の問題」にも言及し、「Mrs. GREEN APPLEがすごい」という単純な称賛を「レッド・ツェッペリンよりすごい」と言われたかのように勝手に比較法で捉えて激昂する人々の、文脈を読み取る能力の低さに苦言を呈した。

最後に平井氏は、現代の商業音楽で圧倒的な結果を出しているアーティストの「大変さ・難易度」を認め、同じフィールドで戦う者としてのリスペクトの重要性を強調。過去の音楽を愛する姿勢はそのままに、感情的にならず「書かれてる以上のことを読まない」冷静な文脈の理解力が必要だと訴え、世代を超えて音楽を評価する姿勢を求めた。

チャンネル情報

メジャーデビュー、ロッキン等大型フェス出演を経験した平井拓郎が、音楽業界のリアルな裏側を日水金20時に発信。 バンドの現実と成功のウラ側 夢と金の間でもがく表現者への指針 経営者視点の音楽ビジネス 実体験に基づく失敗談や業界のウラ話など、本気で音楽を志す方や好奇心旺盛な方へ届けます。