服は、身体のためにつくられます。けれど、その身体とは、いったい誰の身体なのでしょう。強いのか、脆いのか。男性的なのか、女性的なのか。見せたいのか、隠したいのか。フェンディ(FENDI)の2027年春夏コレクションで、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が最初に向き合ったのは、新しいシルエットでも、新しい素材でもなく、服を着る「身体」そのものでした。