一時会場が騒然となったシーン。川崎のゴールが認められた。写真:鈴木颯太朗

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[J1第6節]川崎 3-1 清水/9月6日/MUFGスタジアム

 開始50秒で川崎が先制したゲーム、41分には清水CB住吉ジェラニレショーンが一発退場となり、川崎が優位に試合を進めた。

 しかし、後半は10人の清水が盛り返し、68分にはオ・セフンのPK弾で同点に追いつく。

 そして77分に生まれたのが、試合の流れを大きく決めるゴールだった。

 清水のゴール前、ペナルティエリアの少し外、中央あたりで川崎のシュートが跳ね返ったところを清水FWオ・セフンがボールを拾う。そこに、川崎のCBフィリップ・ウレモヴィッチがボールを奪おうと足を伸ばす。

 両者は激しく交錯し、相手の足が当たったのか顔を覆ったウレモヴィッチは倒れながら前方にパス。一方で、ウレモヴィッチの守備がファウルだと思った清水の選手たちは足が止まり、パスを受けた川崎FWデリキがいち早く反応し、最後はマルシーニョが押し込んで川崎が勝ち越しに成功。

 ノーファールの判定をした飯田淳平主審に清水陣営は抗議したが、ゴールはそのまま認められ、90分にもマルシーニョに追加点を奪った川崎が勝利を収めた。
 
 試合後、潔く件のゴールシーンを振り返ったのは清水の吉田孝行監督だ。

「みんなファウルだと思って足が止まったと思いますが、レフェリーが笛を吹くまで足を止めちゃいけないですし、そのあたりの一人ひとりの緩さというか、そこはチームとして絶対に改善しなくてはいけないです。どういう状況でも笛が鳴るまでやるのは基本だと思うので、足を止めちゃうのは良くなかったですし、そこはジャッジうんぬんより、自分たちがやり続けないといけなかったです」

 また近くで見ていた清水FWジャーメイン良も語る。

「正直、飯田さんが笛を口に持っていったので、みんなそれで止まってしまったと思います。そこは最後まで足を止めずにというところがありますが、難しいところではありました」

 一方で、当のウレモヴィッチはこう話した。

「自分のなかでは相手にボールが渡りそうなところで、カウンターを防ぐ意味でも、すごく強く当たりました。その結果、ボールが足に当たって流れていった。結果的に2点目につながったことが嬉しいですが、それよりもカウンターを防げてゴールにつながったことが良かったです。自分のなかであのシーンは倒れた時にボールが転がったので、ボールが足に当たったのはなんとなく気付いていました」

 様々な意見が出るゴールになったが、最後まで足を止めないという教訓が両チームには改めて生まれたのかもしれない。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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