蝶のような頬の発疹があらわれる膠原病「全身性エリテマトーデス」の症状・治療法を解説!

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膠原病は、リウマチ性疾患、結合組織疾患、自己免疫・自己炎症疾患 といった3つの性質をあわせもつ病気の総称です。最新情報をもとに主な病気別の治療法をわかりやすく解説、生活の質をよりよくするための生活の工夫や注意をまとめた書籍『膠原病・リウマチがわかる本』より、一部を抜粋してお届けします。

全身性エリテマトーデス蝶のような頰の発疹を特徴に、全身に症状が起こる

全身性エリテマトーデスが起こる原因のひとつは、体内でできる免疫複合体と考えられています。

この物質が沈着することで全身のさまざまな組織に炎症が引き起こされ、多様な症状が現れます。このほか、免疫細胞が自己組織を直接攻撃することでも、炎症が起こります。

この病気は国の指定難病に認定されています。臓器の障害がない場合は軽度、臓器の障害が現れている場合には重度とされます。軽度でとどまる場合もありますが、重度に進行することもあり、注意が必要です。

■「免疫複合体」がたまって起こる

免疫複合体によって炎症が起こることが一因と考えられています。

■全身性エリテマトーデスで現れる症状

全身性エリテマトーデスでは、下記のような症状が複数合併して現れます。( )内の数字は、診断時に症状が現れている患者さんの割合を示しています。

症状によって薬を組み合わせて治療する

全身性エリテマトーデスは、人によって現れる症状や病気の進行が異なります。そのため、治療は全身を検査して適正に状態を確認しながら進めていきます。症状に合わせて適切な薬を組み合わせ、寛解を目指していきます。

全身の適正な検査や確認がされず、過小な治療がおこなわれると、治療が遅れて臓器にダメージが蓄積します。一度ダメージが蓄積すると、改善が難しくなってしまいます。病気が進行して臓器の障害が現れることもあります。新たに気づいた症状があれば、すぐに医師に伝えてください。

■治療の方法

治療の基本は、薬で免疫の働きを抑えることです。症状を和らげるための薬を使ったり、生活を工夫したりすることで寛解を目指します。

●免疫の働きを抑える薬

全身性エリテマトーデスの原因と考えられる免疫複合体の発生や免疫細胞の働きを抑える。ステロイドに免疫抑制薬や生物学的製剤を併用する。

●NSAIDs

関節の痛みや発熱などの症状がある場合に症状を和らげるために使用される。

●運動

関節炎がある場合、炎症が治まってから運動することで、動かしにくさを改善できる。

●紫外線対策

紫外線を浴びると皮膚症状の悪化につながる。対策することで悪化を防ぐことができる。

■薬の使い方

臓器障害があっても、ステロイドに免疫抑制薬や生物学的製剤を併用することで、進行を遅らせて臓器を守ることができます。

【続き】膠原病の薬物療法の基本を学ぶ。薬を3つの目的で使い分けて、できるだけ早い寛解を目指す