巨大なビジネスチャンスの可能性も 「21世紀の麻雀」と称されるカードゲームが中国で爆流行中

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中国人を「街から消した」ゲーム

最近、街で中国人を見かけなくなったと思いませんか?

もちろん、高市早苗政権になって日中関係が極度に悪化しているので、中国人観光客が来日しなくなったという影響が大きい。

しかし日本には、100万人近い在日中国人もいるのに、彼らの姿も以前ほど目につかない。

それはなぜか?

「摜蛋」にハマって、部屋に引きこもっているのである。「21世紀の麻雀」とも称される4人で遊ぶカードゲームだ。

「摜蛋」のルール

ルールは、麻雀の簡易版のようで、日本で昔流行った「大富豪」と呼ばれたゲームの応用編とも言える。

4人の座り方も麻雀スタイルだが、決定的に異なるのは、向かい合った正面の人と組んで、2対2で戦うことだ。チームゲームなのである。

使用するのは、二組のトランプカード。すなわち、合計108枚だ。それをよく切って、4人で取り分ける。

基本は2、3、4……J、Q、K、Aの順でカードが強力になっていく。それらの上に黒のジョーカー(小王)が来て、最強の赤のジョーカー(大王)が来る。

そして、めいめいに分けられた27枚のカードを、反時計回りに捨てていく。前の人のカードの組み合わせより強いものを出す。

シングル、ペア(同じ数字2枚)、トリプル(同3枚)、ストレート(連続する5枚)……。出せない、もしくは出したくない場合はパスする。

途中で「炸弾」(爆弾)、「紅桃級牌」(ワイルドカード)と呼ばれる特別のカードが出てきたり、特定の数字のカードが意味を持っていたりして、山あり谷あり。自分の持っているカードが10枚以下になったら、手元に置かれた数字で示す。

最初にカードを出し終えた人が勝者となり、ペアが共に出し終えたらおしまい。次のゲームとなる。

リアル「大富豪」

「摜蛋」は直訳すると、「卵を放り投げる」。考案者の一人である江蘇省淮安市の孫兆成氏は、こう証言している。

「1969年の国慶節(建国記念日)休暇に、仲間たちとカードで遊んでいたが、面白くない。そこで4人で種々考えて、新ルールを作ったのさ。麦を脱穀する動作(摜)に似ていて、ゆで卵を食べながらやっていたから『摜蛋』とした」(卵を賭けてやっていたという異説もある)

私はお盆の時期、在日中国人の知人に呼ばれ、都内高級ホテルのスイートルームに行った。来日した富裕層の中年男性を囲んで、早速「摜蛋」である。

途中で男性に、どうやって財を成したのか聞いたら、手元のカードを示して笑った。

「'23年にコロナ禍が明けたら、全国的な『摜蛋』ブームが到来した。そこで、便利なこの『摜蛋セット』を作って売りまくったのさ」

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「週刊現代」2026年9月14日号より

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