“クマ外傷”の被害を最小限に 秋田大学が特殊な手袋・帽子を開発中 今年度内の製品化目指しクラウドファンディング開始 秋田
クマによるけが、いわゆる「クマ外傷」の被害を最小限に抑えるため、秋田大学は特殊な手袋や帽子の開発を進めています。
開発を加速させようと、クラウドファンディングを始めていて、今年度内の製品化を目指します。
「クマ外傷」の重症化を防ぐため、秋田大学は、学部などの垣根を越えたプロジェクトを進めています。
附属病院ではこの30年で、クマに襲われてケガをした150人以上の患者を診てきました。
さらに感染症にもつながるおそれもあることから、襲われた際に少しでも「傷を浅くする」対策が重要だといいます。
中永士師明医師
「いかにその 入って来る入り口の方というか前の所で重症化を減らすかというのが大事になってきて、そうすることによってもっともっと多くの人が救えるんじゃないかという思いがあって、今回こういう風に立ち上げさせてもらったというのがあります」
そこで秋田大学が開発を進めているのが、帽子と手袋です。
自衛隊や消防のユニフォームなどの製造を手掛ける、東京の広瀬商会グループと連携。
特殊な繊維を使い、構造にも工夫を施すことで、クマに襲われた際の傷を少しでも浅くすることを目指しています。
こだわったのは、普段使いできることです。
ヘルメットなどの本格的な装備ではなく、散歩や買い物、畑仕事など日常生活の中で気軽に身に着けられるものを目指しています。
中永士師明医師
「ちょっとした街歩き、散歩行くのにいちいちヘルメットというわけにはいかないですし、多分そうしないんですね、皆さんね
」「子どもさんらが親に『外出るな』って言って行かせてもらえない、でお年寄りの方も畑仕事とかも怖がっていけなくなってるとかいうことがありますので、そういうときにもすっとかぶって外出られれば安心ですよね。そういう部分も役立つかなと思います」
田村修アナウンサー
「ただあくまで100%守れるというそういう話ではないですよね」
中永医師
「おっしゃる通りです、あくまでも減災です。あの防災じゃないんですね、ただもしくはもし万が一襲われた場合でもケガが軽くて済む、少なくともその重症化を防げるというだけでも大きいと思います」
産学連携の一環で、防火服などの製造を手掛ける由利本荘市の広瀬産業が縫製などの最終工程を担います。
広瀬産業・磯村成彦社長
「生活にですね、かなり影響も出てきているいう風にお聞きしていますので、本当にそういう面では少しでもそういったところがやっぱり緩和される形に繋がっていけばという風に、そういった意味で我々も出来ることは限られるんですけども、地元貢献に少しでも携わらせていただければというふうにちょっと考えています」
製品の開発は7割から8割ほど進んでいるということです。
開発を加速させるため 、クラウドファンディングを1日に始めました。
目標の金額は500万円で、集まった資金は帽子や手袋の製品化のほか、子どもたちへのクマ対策の教育活動にも充てられます。
日常生活に溶け込みながら万が一のときはケガの重症化を少しでも防ぐ。
クラウドファンディングは来月30日まで行われ、秋田大学は今年度内の製品化を目指しています。
※9月3日午後6時15分のABS news every.でお伝えします
