韓国代表、スペイン人モレノ暫定監督が就任 不祥事続く中で求められる“2つの改革” 6試合で未来を決める新体制に現地メディアも厳しい目

ホン・ミョンボ前体制への批判が渦巻く韓国を立て直せるだろうか(C)Getty Images
韓国サッカー協会(KFA)は9月1日、同国男子代表の暫定監督として、スペイン人のロベルト・モレノ氏が就任したことを発表。北中米ワールドカップ(W杯)終了後から行われていた、代表指揮官選定のための公募を経て決定した。モレノ氏は今月からの親善試合6試合を指揮し、その間の評価により、それ以降でも監督を務める可能性がある。
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モレノ氏は指導者として過去に、名門バルセロナやスペイン代表でのアシスタントコーチおよび監督を歴任。グラナダ、モナコ、ソチなどのクラブを率いた経歴もある。
韓国は北中米W杯でグループリーグ敗退したことで、辞任したホン・ミョンボ前監督に対し、国内からの激しい批判の声が向けられた。また、過去の監督人事や外国人審判をめぐる不祥事もクローズアップされるなど、KFAが発端となるネガティブな話題が相次ぐ事態に発展した。
その中で、韓国ニュースサイト『デイリアン』は9月1日、スペイン人暫定監督就任決定を報じるとともに、「モレノ監督に課された2つの課題」と題して、韓国代表の新体制について論じている。
同メディアが1つ目に挙げたのが、チームのパフォーマンス改善だ。「新たな選手をやみくもに試すのではなく、まず現在の代表チームの戦力を冷静に把握し、それぞれの選手に適した役割を見つけなければならない」と指摘。さらに、「特に、ワールドカップで露呈した問題点をどのように改善し、中盤と攻撃陣にどのような特色を持たせるのかが鍵となる」と説いている。
また、2つ目の課題として挙げているのが、代表チームのアイデンティティの確立だ。同メディアは「韓国サッカーはここ数年、監督交代を繰り返してきたことで、代表チームがどの方向へ進もうとしているのか、ファンに明確なメッセージを伝えることができなかった。そのため、戦術的な完成度だけでなく、選手選考や試合運びでも一貫性を示す必要がある」と訴えている。
過去の不祥事や疑惑が報じられるなど、現在の韓国サッカー界は代表チームだけでは解決できない問題に直面している状況だ。それでも、ピッチ上から変化を示すことが新体制には求められるとして、同メディアは、「サッカーによって政治的な論争や組織運営上の問題を一気に消し去ることはできない。それでも、良い試合を見せ、ファンが納得できるパフォーマンスを披露することは、ふたたびファンの心を動かすための最も現実的な第一歩になり得る」と説明。
その上で、「そういう意味で、モレノ監督に与えられた6試合は短い。しかし、託された役割は決して軽いものではない」などと強調している。
新体制で臨む6試合で、モレノ監督がどのような変化をもたらすのか。逆風が続く中、韓国サッカー再建への道のりが始まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

