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4世代に渡って329万台以上を生産

9月2日、三菱自動車工業(以下、三菱)は、クロスカントリーSUVの新型『パジェロ』(PAJERO)を世界初披露。2026年度は生産拠点であるタイを皮切りに日本やオーストラリアへ投入し、次年度以降はアセアンや中南米、中東など世界約100ヵ国へ順次投入していく計画であることを発表した。

【画像】三菱が新型『パジェロ』を初公開!フラッグシップとして世界100ヵ国で発売 全160枚

1982年に初代が誕生し、日本で一大ブームを巻き起こした三菱パジェロ。2021年に生産終了されるまで、4世代に渡って329万台以上が生産され、170以上の国と地域で発売された。そんなパジェロが、三菱ブランドを象徴するフラッグシップとして復活する。


9月2日、クロスカントリーSUVの新型『三菱パジェロ』がワールドプレミア。    三菱自動車工業

デザインコンセプトは、『グランドカリスマ(GRAND CHARISMA)-泰然自若-』。存在感と上質感を醸し出す徹底的な作り込みにより、次世代のフラッグシップモデルに相応しい佇まいを追求した。

そのスタイリングは、初代から受け継ぐ水平基調のスクエアで塊感のある力強いプロポーションがベースだ。ワイドトレッドによる堂々としたスタンス、さらに進化したダイナミックシールド、パフォーマンスを示す力強いフェンダーなどにより、立体感に溢れるボディに進化した。

初代のロールバーからインスパイアされたCピラー、フェンダーガーニッシュ、そして歴代モデルの背面スペアタイヤを想起させるヘキサゴンデザインモチーフなど、ディテールにはパジェロらしさを感じさせるアイコンを多用している。

Tシェイプランプはダメージリスクを配慮してヘッドランプを内側の奥に配しているが、これは『奥目』にした歴代モデルのヘッドランプからインスパイアされている。

また、フロントグリルは水平基調とメッシュ調の2種類を設定。前者は『プレミアム』を、後者は『パフォーマンス』をイメージしている。

水平基調のインパネや3連メーターを継承

インテリアもエクステリア同様、『泰然自若』をコンセプトに、初代から連綿と続くパジェロのDNAが散りばめられている。

インストルメントパネルは、初代から受け継ぐ水平基調。メーターパネルは、視認性にすぐれた2枚の14.3インチ(グレードによっては12.3インチ)大型ディスプレイで構成されるモノリスディスプレイだ。


インパネのデザインは初代から受け継ぐ水平基調。2-3-2の3列7人乗りとなる。    三菱自動車工業

ここには、デジタルやアナログなど3タイプのメーター表示をはじめ、パジェロ伝統の3連メーターを現代的に進化させたマルチメーター(種類は好みに合わせて選択できる)など、パジェロらしい直感的に認識できるグラフィックスを採用している。

インストルメントパネルやドアトリムには、日本の伝統工芸である『木目込み』に着想を得た縫製技法を施したソフトマテリアルを採用。フラッグシップSUVにふさわしい立体感と上質感を演出している。

今回お披露目された新型パジェロは、2-3-2の3列7人乗り。フロントシートは長距離ドライブでも疲れにくい形状とし、高い着座位置と広い視界で車両感覚のつかみやすさを追求している。

2列目は150mmのロングスライドが可能。3列目への乗降性も改善され、また3列目は大人でも快適に過ごせる広さを確保している。

3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンや電動パノラマサンルーフ、ヤマハと共同開発したプレミアムオーディオシステムなど、快適装備も多数採用した。

まずはディーゼルターボ+8速ATの組み合わせから

パジェロにとって最も重要なのは『悪路走破性、耐久信頼性』と『快適性』を高次元で両立させること。そのため、まずラダーフレームを専用開発し、高いねじり剛性を確保して堅牢性と高い走行安定性を目指した。

サスペンション形式は、フロントはダブルウイッシュボーン、リアは専用開発の5リンク式リジッドで、高い悪路走破性と乗り心地の良さを両立したという。


フロントグリルは水平基調とメッシュ調(写真)の2種類を設定する。    三菱自動車工業

パワートレインは、三菱トライトンに搭載される2.4Lのクリーンディーゼルエンジンをベースに、ワイドレンジのシングルVG(可変容量式)ターボを新採用。これに8速スポーツモードATを組み合わせ、発進時から高速域まで力強くレスポンスの良い加速を実現する。

駆動方式は、本格クロスカントリー4WD車のトラクションと乗用車のハンドリングを両立する三菱独自の4WDシステム『スーパーセレクト4WD-II』(SS4-II)に、あらゆる状況において車両運動を総合制御する四輪制御技術『スーパーオールホイールコントロール』(S-AWC)を組み合わせる。

さらに、7つのドライブモード(エコ、ノーマル、グラベル、スノー、マッド、サンド、ロック)を路面状況に合わせてセレクト可能だ。

『三菱の新たな象徴を作りたい』とフラッグシップとして復活したパジェロ。日本仕様の詳細に関しては未発表だが、グローバルモデルも当面はここで紹介した内外装やパワートレーンの組み合わせのみでの登場となり、電動化やSDV(ソフトウエア・ディファインド・ビークル)、そしてバリエーションなどを今後検討していくという。

まずは、日本仕様の正式デビューを楽しみに待つことにしよう。なお今回発表されたスペックは以下のとおりだ。

三菱パジェロのスペック

駆動方式:4WD(スーパーセレクト4WD-II)
乗車定員:7名
全長×全幅×全高:4920mm×1925mm×1910mm
ホイールベース:2870mm
トレッド(前/後):1630mm/1630mm
室内(長×幅×高):2775mm×1575mm×1235mm
最低地上高:230mm
最小回転半径:5.8m
アプローチアングル:30.4度
デパーチャーアングル:25.8度
ランプブレークオーバーアングル:22.6度
車両重量:2460kg
エンジン:2.4Lクリーンディーゼル
4N16(コモンレール式DI-Dインタークーラー付ターボチャージャー)
総排気量:2439cc
最高出力:150kW/3500rpm
最大トルク:480Nm/1750-2500rpm
トランスミッション:8速スポーツモードAT
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング
/5リンク式リジッドコイルスプリング
ブレーキ(前&後):ベンチレーテッドディスク
タイヤ(前&後):255/55 R20
*仕様、数値は開発段階の情報を含む
*最終的な量産仕様や各市場で販売される車両の仕様とは異なる場合あり


新型『三菱パジェロ』    三菱自動車工業