「育てながら勝つチームへ」逆転負けを防ぐため矢野燿大さんが提言する“4カ条”とは?【教えて矢野さん】
クライマックスシリーズ進出へ、もう負けられないドラゴンズ。元ドラゴンズの矢野燿大さんが解説します。今回のテーマは、「育てながら勝つチームへ!」です。
25日~30日の6連戦を振り返ると、ドラゴンズの成績は2勝4敗となっています。
「いいスタートを切ったんですよ。『いけるぞ』という、これ全部白なるんじゃないかと思いましたけど、残念でした。全部接戦で、本当に紙一重のところばっかりですね」(矢野さん)
まず、涌井秀章投手の170勝目があり、さらに高橋宏斗投手が6回までパーフェクト、7回までノーヒットノーランのピッチングがありました。
「(高橋投手)抜群に良かったですね。高橋投手といえば、ドジャーズの山本由伸投手をリスペクトしていると思うが、投球フォームでどこか真似しながらやっているところがあった。でも今シーズンはしっくりきていない。今シーズンで1回2軍に落ちてから、足が上がってからの溜めというのができている。高橋投手は右バッターのインサイドが多分苦手だったと思うが、あまり投げきれない、ボールやカウントが不利なときでも、インコースにしっかり投げられるようになったので、投球の幅もすごく広がっているし、足を上げて溜めができたことで、バッターのタイミングが合っているなと(高橋投手が)感じながら、それをうまく外すことも、この溜めができるようになったことでできている。この投球フォームを固めてもらえたら、この後も楽しみですし、シーズンが終わってから来季に向けても楽しみなので。これはしっかり固めてほしいなと思います」(矢野さん)
高橋投手が一軍に復帰してからの防御率は、1点台をずっと守っているということです。
逆転負けを減らすために必要なポイントは?
さらに30日の試合は、ドラゴンズの逆転負けでした。
今シーズン34度目の逆転負けは、両リーグ通じて最多ということです。
この逆転負けを減らすために、必要なポイントを矢野さんに教えてもらいました。
・リードの場面で勝ち切る力
・劣勢でも流れを引き寄せる力 ・走塁、守備、作戦のレベルアップ ・投手、野手、ベンチの状況判断力の4つポイントです。
このポイントをふまえ、矢野さんが気になったシーンが2つあります。
1つ目は28日の試合、8回、高橋投手から吉田聖弥投手にピッチャーが変わった場面です。
ヒット、そして送りバント、さらにフォアボールでワンアウト満塁となりました。
その際、吉田投手から斉藤綱記投手にピッチャーが交代し、1つ三振を取って2アウト満塁となり、まだピンチのまま。
ここでDeNAの渡会選手がタイムリーヒット、2対2の同点となりました。
「ベンチとしては最善の策の系統に、吉田投手から斎藤投手に変えたと思うが、今シーズン吉田投手が中継ぎのなかでレベルアップしていって、自信を持ちかけていると思う。そういうところで、この場面は吉田投手に任せて欲しかった。育てながら勝つというところで、吉田投手に経験を積ませてあげる、ここでこのまま続投させてあげれば、(吉田投手が)『ベンチは任せてくれた』と感じる。そして、これが打たれても、抑えられたとしても、どちらも(吉田投手の)経験や自信になる。打たれたとしても、『今度はここで抑えるピッチャーになりたい』という経験になるし、抑えたらこれは『よっしゃ、俺いける』という自信になるので、そういうところでこの場面は、育てながら勝つという采配のなかでは、吉田投手に経験を積ますために、続投のままいってほしかったかなと思いますね」(矢野さん)
Q.矢野さんが監督であれば投げさせていた?
「僕も難しい状況で、同じようなチーム編成をするといった状況があった。育てながら勝つというのを意識しながら、両立できない時もあるが、どこか監督が意識してやっていく必要があると思いますね」(矢野さん)吉田投手の続投で抑えていれば、「勝ち切る力」や「流れを引き寄せる力」につながったと矢野さんは言います。
矢野さんが気になったシーン
そして矢野さんが気になったもう1つのシーンは、こちらも28日の試合、6回の攻撃です。
ノーアウト満塁バッターに、石川昂弥選手。
このセンターへの大きなフライが犠牲フライとなり、三塁ランナーの上林誠知選手はホーム生還。
ただ、二塁ランナーの細川成也選手は、タッチアップできませんでした。
「ここは、フェンスに当たってすぐ取って、外野手がホームに投げてくる。それが二塁ランナーの細川選手が帰れないという状況があっても仕方がないという場面なんですよ。タッチアップが優先なので、そういうところではこれが1個、塁が進んでいないというのは、今回は細川選手の状況を出したが、他の場面でも今シーズンでいろいろ出ている。だから、ドラゴンズはこういうところで1個進むというところの準備や意識で負けている試合が結構多い。それが結果的に中継ぎに負担をかけるような1点差とか、これが2点差3点差になって中継ぎにバトンを渡してあげれば、もうちょっと余裕ができて中継ぎ陣もまた成長できるというか、そういう環境が作れるので、僕は野手の得点力で取れるところで取るとか、準備力とか、そういうところをもっと大事にしてほしいなと思います」(矢野さん)
ドラゴンズ残り22試合、可能性がある限りCS進出を目指すしかありません。
(2026年9月1日放送 メ~テレ『ドデスカ!』より)
