小沢一郎氏(C)日刊ゲンダイ

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【小沢一郎が吠える!】#3

【シリーズ(1)】中立公3党合流で協議体 ただ一緒になるだけで国民の支持が得られるのか

 中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党の合流協議がこの間、行われてきた。中道や立憲の幹部などが報告にやってきたけれど、話を聞くと、どちらの側にも合流を望む声はほとんどなかった。しかし、だ。ならばどうするのか。公明党と喧嘩する必要はない。円満離婚や協議離婚? それはそれでいいが、その先をどう描いているのか。

 当時の立憲の野田佳彦代表と安住淳幹事長が公明党と談合して中道をつくった時も、僕は「君らが表に立ったら新党には見えない」「国民の支持は絶対に得られないから、2人とも代われ」と言ったんだ。しかし、現実にはそうならず、結局、選挙は惨敗した。国民からNOを突きつけられた。

 立憲がダメだから中道をつくったわけで、中道がダメだからまた立憲に戻る? そういうわけにはいかないだろう。中道を解消したとして新党をつくるにしても、そこに参院の立憲を呼び込むのなら、またダメな原点に戻ったということになる。それでは話にならない。

 僕は新党ありきではないけれど、新しい血も入って生まれ変わり、本当に新しい党ができたんだ、これで自民党に対抗できる勢力になり得る、と思われるものをつくらなければ意味がないと思っている。中道や立憲の幹部らにもそう言ったんだ。

 ──結局、立憲は28日、合流を見送る方針を決定。週明けの31日、3党は合流を断念した。中道は立憲出身議員と公明出身議員に事実上分裂・分党することを前提に、衆院で統一会派の結成を目指すという。──

 やはり新しい党は、これまでのしがらみのない人たちがつくって、引っ張っていくイメージじゃないと、国民の支持は集まらない。逆にそれができたら、絶対に自民党に勝てる。

■今年中に新党のメドをつけないと間に合わない

 いま国民はフラストレーションがたまっている。個人の蓄えがあるからまだ暮らしていけるが、石油の備蓄が底をつくように個人の資金だっていつまでも続くわけではない。中国のレアアースの輸入制限は日本経済にとって大打撃になる。不景気のインフレであるスタグフレーションになったら、国民生活はとてもじゃないが持たない。

 そんな先行き不安の漂う社会だから、新鮮な活力ある政党ができたら国民の支持を得られる。

 自民党だって野党と似たり寄ったりだ。政権にあって権力を持っているからまとまっているようなものだ。高市内閣が50%前後の支持率なので表面的には「乱」は起きていないが、少しずついろんな動きが見えてきた。支持率が40%前後まで落ちたら党内は火を噴くだろう。

 与野党がどうしようもない状態に陥れば、ますます国民は政治に対する不信感を強める。同時に、誰かがなんとかしてくれないかという期待感が大きくなる。その期待に応えられなければ、日本は奈落の底へ落ちるしかなくなってしまう。

 国民は清新な力強いリーダーを求めている。具体的には? そこまで分かればもう新党はできてるよ。いずれにしろ、3年後までには衆院選がある。早ければ再来年の衆参ダブル選だ。今年中に新党のメドをつけないと間に合わない。時間はそんなにないよ。

(小沢一郎/前衆議院議員 取材・構成=小塚かおる/日刊ゲンダイ)