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 阪神・森下翔太外野手(26)が、本紙に本音を語るコラム「日々翔華〜昇りつめる頂〜」の第3回で自身初の30本塁打に到達できた要因を明かした。昨オフから打撃では「打球に角度を付ける」をスキルアップのポイントに掲げ、ヤンキース・ジャッジやブレーブス・アクーニャの体の使い方を参考にして目標を達成。チームはリーグ2位・巨人と3・5ゲーム差。夏の長期ロード最後の3連戦となる25日の中日戦(バンテリン)の勝敗次第では優勝マジックが初点灯する。

 シーズン110試合目となった21日DeNA戦でシーズン30本塁打に到達した。「最低目標」としていた数字だ。到達後も特に心境の変化はない。残り試合で、どれだけ数字を伸ばすことができるか。楽しみが大きい。

 打撃では昨オフからとにかく打球に角度を付けることだけに集中した。特に「ヒンジ(背中を真っすぐに保ったまま上体を前傾させる動作)」を保ち、体の鋭い回転を生かして打つことも意識してきた。今年はシーズンの全打席で、そのイメージを持つようにしている。その結果、たとえ打ち損じをしても打球がヒットゾーンに飛ぶことが多く、打率アップにもつながっている。

 試合が始まれば、特にイメージが大事だ。急に技術を変えようとしても絶対に無理。ヤンキース・ジャッジやブレーブス・アクーニャの打撃動作も参考にしている。その日のコンディションに合わせて2人の体の使い方を自分なりに選択し、試合に臨んでいる。

 周りからすれば今季は好不調の波が小さいと見えているかもしれない。ただ、打てる感じがあったのは5月ぐらいまでだ。以降は疲労もあり、打席では理想の動きができる機会が少なく、構えも毎打席で微妙に違う。

 継続的に本塁打が出ていても「何をしても打てる」、いわゆる「ゾーンに入る」感覚になることが全くない。感覚だけには頼りたくない。だからこそ、いろいろと考える。そんな時はジャッジ、アクーニャの2人や中大時代から参考にしているエンゼルス・トラウトの打撃動画をひたすら見ている。自分の打撃フォームと照らし合わせて、常に改善点をチェックしてきた。

 本塁打のタイトルを意識していないわけではない。ただ、技術不足を痛感している。侍ジャパンでチームメートだったソフトバンク・近藤健介さんや佐藤輝明さんは決して感覚頼みではなかった。当然、感覚を研ぎ澄ませる事は必要。ただ、状態が悪くなった時に“これだ!”という戻れる原点が明確にある。体のメカニックを全て理解した上に技術が乗っかっているから状態の浮き沈みが小さいと感じる。そんな“超一流”の領域に早く到達しないといけない。

 これまで1年目の23年から2度のリーグ優勝を経験した。シーズン終盤まで巨人と優勝争いを繰り広げることは4年目の今季が初めてだ。だからこそ、連覇を成し遂げることができれば喜びも大きいと思う。25日からの中日3連戦が終われば甲子園に戻れる。しっかり勝てれば、いい流れで巨人戦に入っていける。残り試合も最高のパフォーマンスを出して勝ちきりたい。(阪神タイガース外野手)