ポルシェのパスカル・ヴェアライン、ABB FIA Formula E世界選手権ドライバーズタイトル獲得

写真拡大

2026年8月16日(日)にイギリス・ロンドンでのシーズン最終戦を経て、ポルシェ フォーミュラEチームのパスカル・ヴェアラインが、2度目となるABB FIA Formula Eドライバーズ世界選手権タイトルを獲得した。一方、第17戦ではDSペンスキーのテイラー・バーナードが歴史的な勝利を挙げ、マヒンドラ・レーシングのニック・デ・フリース、エドアルド・モルタラが続いた。

レース中、タイトル争いの順位は何度も入れ替わり、ヴェアラインはジャガーTCSレーシングのミッチ・エヴァンス、アンドレッティのジェイク・デニスからのプレッシャーにさらされながら戦った。

そして、27周目には戦略的な動きによって順位が大きく変化した。ヴェアラインのエンジニアが、より速いセバスチャン・ブエミ(エンビジョン・レーシング)を先に行かせるよう指示。その後、ダ・コスタにラインを絞られたことで、1回目のアタックモードを使用していたデニスが8位へ浮上し、一時はバーチャルランキングで首位に立った。その一方で、ヴェアラインは12位まで後退した。

31周目、ターン16でヴェアラインとエンビジョン・レーシングのヨエル・エリクソンが接触し、ヴェアラインはさらに順位を落とした。この一連のインシデントによりデニスのマシンはレース続行不能となるダメージを負い、タイトル獲得の可能性が消滅した。

また、ミッチ・エヴァンス(ジャガーTCSレーシング)は4位を走行していたが、ドライバーズタイトル獲得には優勝が必要だった。先頭ではバーナードとマヒンドラ勢2台が後続との差を広げ、エヴァンスは必要なポジションまで順位を上げることができなかった。

バーナードは終盤のアタックモードを巧みに活用してモルタラを抜き2位へ浮上。残り2周、最終コーナーへの進入でデ・フリースのインを突く息をのむオーバーテイクを決めた。22歳76日でフォーミュラE史上最年少のレース優勝者となり、DS Automobilesにとってシリーズ最後の参戦レースを勝利で飾った。

エヴァンスは4位でフィニッシュしたが、その獲得ポイントによりジャガーTCSレーシングはABB FIA Formula Eチームズ世界選手権を制した。なお、ABB FIA Formula Eマニュファクチャラーズ世界選手権は、東京大会でポルシェがすでにタイトルを獲得している。

■パスカル・ヴェアライン(No.94/ポルシェ フォーミュラEチーム)のコメント:
「まず何より、チームのみんなに心から感謝します。この週末も、僕たちは本当に素晴らしい仕事をしました。プレッシャーがかかる中でも、結果を出さなければならない場面でしっかり結果を出すことができました。僕たちはプレッシャーに負けるのではなく、それを楽しみ、受け入れ、プレッシャーがかかるほどさらに強くなれる。そこが本当に素晴らしいと思います。

今夜はこの瞬間を祝って、これから数日間もしっかり楽しみたいです。その後は家族のもとへ帰れるのが本当に楽しみです。残念ながら家族全員は今週末ここに来られませんでしたが、父と姉は来てくれています。家族との時間を過ごしたら気持ちを切り替えて、GEN4マシンの開発に取り組み、来年はライバルたちにとってさらに手強い存在になりたいと思います」

■テイラー・バーナード(No.77/DSペンスキー)のコメント:
「こんなに泣いたのは本当に久しぶりです! 最年少レース優勝者になれたなんて最高ですし、母国の観客の前で達成できたことが信じられない思いです。家族もみんなここに来てくれています。今は言葉が出ません。本当に信じられないです。間違いなく、すべてを賭けたオーバーテイクでした。実は2回とも最終コーナーで、アタックモード中に決めました。チャンスを見逃さずに仕掛けた、フォーミュラEらしい戦術的な動きだったと思います。本当に言葉になりません。