【特集】小学生3人が初舞台!堂々の舞を披露 国の重要無形民俗文化財「鳥海山北麓獅子舞番楽」8地区のひとつ にかほ市象潟町の小滝番楽 秋田
今年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された鳥海山北麓獅子舞番楽は8つの地区に伝わる神楽で、お盆には各地で演目が披露されました。
このうちのひとつ、にかほ市象潟町で行われた小滝番楽では地元の小学生3人が初舞台に立ち堂々の舞を披露しました。
鳥海山のふもとに位置するにかほ市象潟町の小滝地区。
盆の入り、13日の夜に地元住民や帰省客など約150人が集まりました。
地区に伝わる鳥海山小滝番楽には15の演目があり、全て披露されるのは1年にこの日だけです。
そのうちのひとつ、小滝番楽は約400年前から伝わるとされ、先祖供養や五穀豊穣を祈って奉納します。
地域にとって大切な一日。
少子高齢化が進み、伝統を受け継ぐのが難しくなる中、今年は新たな挑戦がありました。
本番前、大人に混ざって少し緊張した様子の子どもたちがいました。
小滝番楽の保存会に新たに加わった、小学生の3人です。
修験者の舞いが起源とされる小滝番楽では踊り手は基本的に大人の男性が務めてきましたが、次の世代を育てようと声がかかったのが3人です。
子どもが舞台に立つのは約40年ぶりで、3人同時デビューは小滝番楽では初めてだといいます。
番楽を習う人が最初に教わるのが「三人立」という演目です。
夏休み中に稽古を積み、お父さんやおじいさん、そのまたおじいさんも経験してきた、憧れの舞台へ。
三本の棒を使う、この演目。
スピード感があり、3人の息をどう合わせるかが最大のカギになります。
練習を始めたばかりのころはタイミングよく回転したり棒をくぐったりすることが難しかったと話す、3人。
途中、衣装が乱れるハプニングはありましたが堂々の舞を披露した3人に、この日一番の歓声があがりました。
埼玉から帰省中
「もう立派でした。頑張ってたな と思ってうれしいです。見られてよかった、本当によかった」
埼玉から
「将来楽しみというか、そうやって400年こう引き継 がれてきたのかなっていうその 継承していく瞬間に立ち会えた みたいのはあってすごくうれし かったですね」
練習の成果を発揮できた達成感とともに、視線はすでに来年を見据えていました。
象潟小6年 吉川幸汰さん
「やっぱ大丈夫かな、ミスったり とかしてないかなっていう不安 もあったけど歓声と拍手がたく さん飛んできて“大丈夫だった んだな”っていう喜びでうれし かったです」
象潟小4年 巴すばるさん
「なんかね目回ってね、ちゃんと できなかった。だから来年もや れたら頑張りたいと思った」
記者
「今後番楽どういう風に取り組んでいきたい?」
象潟小4年 木内謙佑さん
「ずっとしたい」
記者
「来年以降は違う演目も取り組ん でみたいものありますか?」
木内さん
「はい、最初の“番楽”です」
若い力も加わり、今年も地域の夏を鮮やかに彩った小滝番楽。
保存会では子どもたちに番楽に興味を持ってもらうことで地域をつなぐ、大事な行事をこれからも受け継いでいきたいと話しています。
※8月18日午後6時15分のABS news every.でお伝えします