天安門事件への対応「党中央の方針を断固守った」…習近平国家主席、「恩人」江沢民氏の生誕100年で称賛
【北京=東慶一郎】中国の習近平(シージンピン)政権は17日、北京の人民大会堂で、江沢民(ジアンズォーミン)・元国家主席の生誕100年記念大会を開催した。
習国家主席は演説で、1989年の天安門事件への江氏の対応について「党中央の方針を断固守った」と称賛した。
国営新華社通信によると、大会には習氏を含む共産党最高指導部の常務委員7人全員のほか、江氏の側近だった曽慶紅(ゾンチンホン)元国家副主席や温家宝(ウェンジアバオ)元首相らが出席した。
習氏は、天安門事件直後にトップに任命された江氏が「(蠟小平時代の)改革開放の継続と外交闘争を進め、国家の独立と尊厳、安全と安定を守った」と評価した。世界貿易機関(WTO)加盟で大国への道を開き、「台湾独立」に強い反対姿勢を示した功績を挙げ、「江沢民同志に学ばなければならない」と強調した。

習氏としては、欧米の民主化要求に屈せず共産党の一党独裁体制を守った江氏を持ち上げることで、国家安全を最重視する自身の方針を正当化する狙いもあるとみられる。
習氏にとって江氏は、党指導部での出世を後押ししてくれた「恩人」(中国の政治学者)にあたる。中国中央テレビは今月中旬から記録映像や関係者へのインタビューからなるドキュメンタリー(全12回)を放送し、江氏の功績を顕彰した。一方で、習氏がトップになって以降、江氏に重用されていた幹部が次々と失脚した経緯もある。
