テレビ金沢NEWS

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6月に県高校総体の男子団体で9連覇を果たした志賀高校レスリング部。そのレスリング部を支えようと、地元のホテルが朝晩の食事提供を始めました。
そこに込めた思いとは。

豚の生姜焼きや…水菜とカニカマのサラダ。ご飯を夢中でほおばるのは志賀高校レスリング部のメンバーたち。

■部員:
「めっちゃ美味しくて。みんなで楽しく食べれてるので。めっちゃ最高です、毎日」

そのご飯を作っているのはこちらの2人。練習に励む子どもたちにおいしいご飯を。
■アクア志賀・山口 美香オーナー:
「反応を楽しみにしながら、献立を考えて」

■管理栄養士・本谷 佳美さん:
「栄養が偏らないように、いろんなものを食べてもらえるようにたくさん食べて強くなってほしい」
その料理には、レスリングと志賀町へのある思いが込められていました。
8月5日。翌週から始まる全国大会に向け、猛練習の日々を送っていた志賀高校レスリング部。

「動きを止めちゃダメだぞ」
指導するのは山下勝監督です。
■志賀高校レスリング部・山下 勝監督:
「これが高校総体の優勝旗です」「これで9回目の優勝で向こうの春季大会はもうは10回目の優勝」

ことし6月の県高校総体では男子団体で9連覇。個人では8階級中6階級を制したレスリング部。
■山下 監督:
「この動きを止めない。動きを止めない。お互いに止めない。振ればいいやろ。遅い」「最初の30秒で1点取らな勝たれんぞ」
■生徒:
「もうきついっすね」

現在、部員は男女あわせて10人。県外出身者が多いこともあり、8人の男子部員が山下監督の自宅で下宿生活を送っています。食べ盛りの部員たちの食事の用意はこれまで監督が一手に引き受けてきました。
■山下監督:
「朝ご飯は常に夜のうちに準備しておいて、朝のその2、30分で一気に作って出していた」

日中は体育教師として勤務し放課後は部活動を指導。帰宅後も翌朝の食事の準備に追われ、それはまさに猫の手も借りたいほどの忙しさ。
■山下監督:
「結構本当に自分の時間がなかったかなって感じですね」

しかし、そんなレスリング部にこの春、大きな変化が訪れたといいます。
■山口さん:
「山下先生のお話を聞いて、すごく大変だなという思いもあって」「ここでお食事してもらえたらいいなということで」

監督の苦労を人づてに知った地元のホテルが朝晩の食事の用意を申し出てくれたのです。しかも受け取るのは食材費のみ。
■本谷さん:
「甘辛ごぼうです。はい。ごぼう揚げて。ちょっと甘辛く絡めて」

メニューを考えているのはホテルのオーナー山口美香さんと管理栄養士の本谷佳美さんです。
■山口さん:
「頂きもののミニトマトも」「地元の方からお野菜の差し入れをいただくこともありまして。それを使って」
■本谷さん:
「栄養が偏らないように、いろんなものを食べてもらえるように。それと地元の野菜とかも食べてもらえるように工夫してます」
子どもたちに栄養バランスのとれた料理を。山下監督は、7月のインターハイでも個人決勝進出を果たすなどその効果が出ていると口にします。

■山下監督:
「やっぱりバランスの良い食事をとることによって、やはり疲れや疲れがすごく取れる。やっぱり結果にもつながるということで」
「何度も言うんですけども、感謝の気持ちだけですね」
午後6時。
集まってきたのはこの日の練習を終え、お腹を空かせた部員たち。テーブルには2人が腕によりをかけた料理がずらりと並びます。

■部員:
「めっちゃ美味しいです」「めっちゃ美味しくて。みんなで楽しく食べれてるので。めっちゃ最高です、毎日」「美味しいです。美味しいです」
■部員:
「栄養がしっかりとれているので、自分の身体作りとかにもすごい役立っているところが。すごくいいなって感じます」
「大会とかでいい結果を出して。その結果で恩返しできればいいかなと」

にぎやかな声が響くホテルの食堂。そこには、ホテルのオーナー山口さんのこんな思いがありました。
■山口美香さん:
「ここでバランス良い食事を食べているよということがご家族にも伝われば」
「また県外から志賀町に志賀高校に行こうという生徒さんが増えてくれたりするのかなということで
「レスリング部が強くなって、またそれが広まって、また志賀高校に生徒さんが増えて、志賀町が元気になるんじゃないかという思いもあります」

レスリングで、町を元気に。その思いは山下監督も同じです。
■山下監督:
「ほとんどボランティアでうちらに食事を提供するので、私たちもやっぱりそれに応えるためには、やっぱり地域のために」
「地震もあって、人も減ってきている中で」「志賀町に志賀高校がある、レスリングがあるということを発信していきたいですね」

町の人たちの思いを受け取り志賀高校レスリング部はこれからも高みを目指して奮闘します。