◆昨季は大谷翔平が止めた連敗…今年は日本人右腕2人がカギを握る

 ちなみに、昨季の連敗を7で止めた試合で流れを作ったのは投手・大谷だった。打者としては4打数無安打に終わった一方、先発して3回無失点、4奪三振。打棒ではなくマウンドで流れを変え、ドジャースは最終的に2年連続世界一まで駆け上がった。

 今季はそれとは逆の構図だ。大谷が2本塁打を放っても、序盤の大量失点を取り戻せなかった。一人のスターが打つだけでは、崩れた試合の設計図までは元に戻せない。

 初戦で連敗が止まれば、山本は歴史の入口に立たずに済む。止まらなければ、エースとして8連敗阻止に挑む。日本人右腕2人の登板には、目の前の1勝を超える重みがあるのだ。

 長いシーズンの転機は、後から振り返れば一つの勝敗に凝縮されることもある。この2試合は、3連覇への道筋を左右する大きな分岐点となり得る。

 豪華な戦力をそろえたドジャースにとって、連敗を抜け出す方法は1つだけ。まず、次の試合を勝ち切ることだ。

文/八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。