「Los Angeles Dodgers」公式Xポストより引用

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 大谷翔平が2本塁打を放っても、ドジャースは勝てなかった。カブスに6-7で敗れ、今季ワーストの6連敗。レッドソックスとカブスに2カード連続でスイープを許し、常勝軍団らしからぬ黒星が積み上がっている。
◆6連敗以上に深刻…ドジャースは「負け方」が悪すぎる

 6連敗だけなら、162試合の長丁場では起こり得る。だが、今回は負け方が良くない。打線が沈黙する日もあれば、終盤に追い上げながら届かない日もあり、大谷が打っても先発陣が持ちこたえられない試合もあった。
 連敗中、先発投手の防御率は7.96。試合の主導権を握る前に追う展開が増え、そのしわ寄せが救援陣や翌日の投手運用にまで及んでいる。

 それでもドジャースは69勝46敗で地区首位に立ち、得失点差もプラス140。戦力そのものが崩壊したわけではない。むしろ、まだ余裕が残っている今だからこそ、次の2試合が大きな意味を持つ。

 1958年のロサンゼルス移転後、ドジャースがレギュラーシーズンで8連敗以上を喫したのは14シーズン。そのすべてでワールドシリーズ制覇を逃している。6連敗の現在、あと2敗で「世界一なき領域」へ足を踏み入れる。

◆「8連敗以上なら世界一なし」不吉なジンクスも

 もちろん、8連敗を喫しても優勝の2文字が消えてなくなるわけではない。2017年には11連敗を喫しながら、ワールドシリーズまで進出した。因果関係ではなく、あくまでも過去に積み上がった不吉なジンクスというわけだ。

 ただ、偶然の一言で片づけるには、長い連敗がもたらす代償はあまりに重い。黒星が増えるだけでなく、地区優勝争いの余裕を削り、上位シードを遠ざけ、10月に残しておきたい投手運用の幅まで狭めるからだ。

 振り返れば7月8日時点で、ドジャースは地区2位に今季最大の14ゲーム差をつけていた。一方、同日のダイヤモンドバックスは首位から今季ワーストの15ゲーム差。約1か月で両球団の差は、8.5ゲームまで縮まった。

◆地区優勝争いだけではない…ポストシーズンにも及ぶ大きな影響

 しかも次カードは、そのダイヤモンドバックスとの敵地3連戦である。7月の本拠地3連戦では3タテを喫しており、追う側には1か月前に首位ドジャースをスイープした成功体験がある。一方のドジャースは、レッドソックス戦からカブス戦へと続く連敗を、ここで断ち切る必要がある。

 危機は地区内だけにとどまらない。連敗によって、ブルワーズやブレーブスとの上位2シード争いでも後退した。地区王者になってもリーグ3番手なら、ワイルドカードシリーズから戦う必要が生じる。

 現行制度では、各リーグの地区王者3球団のうち、勝率上位2球団だけがワイルドカードシリーズを免除される。3試合制の短期決戦では、2敗した時点でシーズンが終わる。長めの休養で試合勘が鈍るとの見方はあるものの、投手陣の消耗を抑えたまま地区シリーズへ進める利点は大きい。

佐々木朗希山本由伸が背負う「連敗ストップ」の重圧

 連敗の本当の怖さは「8」という数字の先にある。春から積み上げてきた余白を夏場に吐き出し、世界一への道を自ら険しくすることだ。

 そして、この重要な局面で先発の順番が巡ってきたのが、佐々木朗希山本由伸の日本人投手2人だ。ダイヤモンドバックスとの初戦は佐々木、2戦目は山本が先発する予定となっている。

 佐々木は今季5勝5敗、防御率4.64。初戦でドジャースが勝てば、嫌な歴史への接近を6連敗で止められる。しかし、もしチームが敗れれば7連敗となり、翌日の山本は「8連敗以上なら世界一なし」という歴史の入口でマウンドに上がることになる。

 山本は11勝7敗、防御率2.76。初戦で連敗が止まらなければ、数字上も実績上もチームを支える右腕が最後の一線に立つ。求められるのは、内容よりもチームの勝利だ。