今夏にハルに加入した守田。※写真はスポルティング時代 (C)Getty Images

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 先日、昨季限りでポルトガルの名門スポルティングを退団した守田英正が、プレミアリーグ昇格組のハルに加入した。

 この日本人MFはスポルティングで多くのタイトルを獲得し、欧州のコンペティションにも出場している。昨季はチャンピオンズリーグにも出場しており、スポルティングのベスト8入りに大きく貢献した。

 そうしたハイレベルな舞台で培った守田の経験は、ハルにとって貴重である。彼は派手なプレーで目立つタイプではないが、試合をじっくり見れば見るほど、その存在感の大きさがわかる選手だ。常に冷静に状況を判断し、チームを落ち着かせて安定感をもたらす。
 
 ハルはプレミアリーグの多くの試合で相手に主導権を握られる展開が予想される。だからこそ、守田の戦術眼やリーダーシップは計り知れない価値を持つだろう。

 一方で、この移籍はイングランド国内で大きな話題になったわけではない。ハルはプレミアリーグでも特に注目度の高いクラブとは言えず、同時期にはモーガン・ロジャースのチェルシー移籍やエリオット・アンダーソンのマンチェスター・シティ移籍などのビッグディールが世間の注目を集めていた。

 それでも、守田はハルにとって今夏4人目の新戦力となり、積極的に補強に動くクラブの姿勢からも、プレミア残留に向けた本気度がうかがえる。ハルが目指すべきモデルは、昨季、大型補強を敢行し、プレミアリーグ残留を果たしたサンダーランドだろう。

 昇格組にとって、最高峰の舞台で生き残るのは決して簡単ではない。しかし、そんな厳しい戦いだからこそ、守田のような経験豊富な存在が重要になる。彼の出来が、ハルのプレミア残留を左右する大きなカギになりそうだ。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポータースコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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